教室紹介

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肝胆膵内科学教室

肝胆膵内科学教室

スタッフ紹介

教育重点及び概要

学部教育

 本教室が学部学生の教育において最も重点をおいている点は、肝胆膵疾患の病態生理の理解と応用力のある知識の獲得である。暗記に頼る学習では、いわゆる「木を見て森を見ず」となり、現在の医学生に求められる膨大な知識に対応することは困難である。疾患、とくに内科的疾患は各臓器に限定されたものではなく、様々な臓器や器官が関連し合って病態を形成している。解剖学、生理学、生化学等の基礎医学の知識に裏付けされた病態の理解が応答力のある知識の源になることを理解させながら、「なぜ」と思うことの大切さを伝えたいと考えている。これにより自ずと医学に対する興味が湧き、学習のモチベーションが上がると考えられる。このような教室の基本的な教育理念をもとに「なぜこのような症状が起きるのか、なぜこの薬を使うのか」といった観点から講義を行い、理解することの重要性を伝えている。また、理解度の評価として多肢選択問題だけでなく記述式問題による試験を行い、学生の理解度を詳細に把握することで毎年講義の内容を工夫している。

臨床実習

 受け持ち患者については学生1名に対して指導医1名がマンツーマンで指導を行い、「患者から学ぶ」ということが臨床においてどれほど重要であるかを理解させるように務めている。定期的に開催されるカンファレンスや症例検討会では症例の問題点、ポイント等について逐次説明を行い、臨床実習までに得た医学知識が実際の臨床にどのように生かされるかを実感してもらうように心がけている。学生の医学知識量には個人差があるため、十分な知識を持った学生には診断過程や治療の選択に関する臨床の面白みを実感させるとともに、知識が十分でない学生に対しては疾患を把握するために自分には何が不足しているのかを理解してもらうことで、新たな学習意欲を植え付けることにしている。

卒後教育

 卒後2年間の初期研修では指導医とともに肝胆膵疾患の理論的考察力を磨くとともに、実践的な検査・治療手技の習得を目指す。肝胆膵領域の診断・治療には経皮的、経血管的あるいは経内視鏡的アプローチによる様々な手技が要求されるため、熟練した指導医により実際的な指導を繰り返し行う。また専門分野にいながらにして高血圧や糖尿病など他領域の合併症も統合的に捉えて病態を理解し、治療方針を立てる、いわゆる「全人的医療」の実践を指導している。

研究分野及び主要研究テーマ

研究分野

 研究分野は肝胆膵疾患の病態解明と治療開発であるが、国内外の研究者とも共同研究を行いながらとくに肝臓病学の基礎研究を精力的に行っている。疾患の分子機序を明らかにし、オリジナリティーの高い研究を目指している。肝疾患における酸化ストレス、鉄代謝異常、ミトコンドリア品質管理の意義についてはこれまでにもhigh quality journalに多くの論文を発表し、国内、国外からも高い評価を受けている。一連の実績に対して科学研究費補助金や日本医療研究開発機構(AMED)の科学研究費補助金を獲得している。また最近は肝がんの腫瘍免疫に注目した新たな治療開発を目指した研究を行い、特許申請も行っている。

主要研究テーマ

  1. ミトコンドリア品質、オートファジーからみた肝疾患の進展・発癌に関する研究
  2. 肝がんの糖代謝と腫瘍免疫からみた新たな治療開発に関する研究