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検査診断学教室Laboratory Medicine

スタッフ紹介

教育重点及び概要

臨床検査は、患者由来の生体試料を調べる「検体検査」や、患者自身の生理学的情報を機械工学的手法により抽出する「生理機能検査」を通じて、患者の身体が置かれた病的状況を客観的に分析・評価・判断するための重要な方法である。現代医療の遂行に不可欠なプロセスであり、検査診断学の教育では、その意義と方法に関する理解を深め、適切かつ効率的な検査の活用法と結果の解釈を、講義および実習を通じて教授している。
主たる担当科目は「検査診断・輸血」であるが、「臨床実習入門」「総合医学」「腫瘍」「消化器系1」「画像診断」なども担当している。

第4学年:検査診断・輸血(12回)

以下の内容に基づき実施する。うち4回は輸血学に関する講義である。

Ⅰ 検査診断学総論
臨床検査を正しく理解するために必要な、以下の項目について講義する。
  • 臨床検査を軸にした医療の流れと、各要所における検査の意義
  • 検査値の解釈(基準値と基準範囲、感度と特異度、尤度比などの検査特性)
  • 検査値の生理的変動
  • 検体の適切な取り扱い方法(採取法、抗凝固剤の選択、保存方法と放置による変化)
Ⅱ 検査診断学各論

臓器別・系統別に、疾患や病態と関連する検査を取り上げ、以下の項目ごとに検査の意義・方法・結果およびその解釈を講義する。(一般検査、血液学的検査、免疫血清学的検査、フローサイトメトリー、感染症検査、遺伝子検査、生化学検査、酸塩基平衡と血液ガス分析、超音波診断)

Ⅲ 輸血学

血液型と輸血の基礎から、輸血の実際および副作用に至るまで、輸血学全般を扱う。また、造血幹細胞移植についても取り上げる。

評価法:選択肢試験および記述試験

第4学年:臨床実習入門

複合型の実習であり、日常診療に欠かせない臨床検査に関する実習が中核をなす。検体検査および超音波検査に関する体験型実習、中央検査部各部門の見学などを行い、診療参加型臨床実習への事前学習として大きな役割を果たす。

Ⅰ 基本的マニュアル検体検査実習

以下の項目について、マニュアル操作による実習を行う。

  • 末梢血塗抹標本のギムザ染色、白血球分類、骨髄像診断
  • 細菌のグラム染色
  • 血液型検査
Ⅱ 内視鏡・超音波検査部門実習

座学で得た知識をもとに、超音波検査の相互実習を通じて基本的手技を習得し、正常臓器の画像を解析する。

Ⅲ 中央検査部見学

中央検査部の各部門を見学し、臨床検査システム全体および個別の検査に対する理解を深める。採血から検査結果報告に至る一連の流れを把握することによって、検体検査の全体像を理解する。

評価法:実技評価および口頭試問

研究分野及び主要研究テーマ

病態解析領域:
  • 血液細胞の分化・活性化機構の解明と治療への応用
  • 造血障害、特に造血器腫瘍の病態と白血病化の分子機構解明、および疫学調査研究(厚生労働科学研究班等との共同研究を含む)
  • 血液検査診断法の開発および遺伝子診断の研究

本領域では、主として造血器腫瘍を対象に、分子細胞生物学的手法による基礎研究および臨床研究を推進している。当研究室が維持するMDS由来細胞株は世界的にも稀少なものであり、国内外の研究機関・企業に成果有体物として提供され、多くの共同研究が展開されている。

内視鏡・超音波領域:
  • 機能性疾患から器質性疾患まで、各種消化器疾患の診断および病態解明と、新規治療への応用(国際治験および国内共同研究への参画を含む)
  • 超音波を用いた微細循環評価に関する研究
  • スクリーニング検査としての、超音波の臨床的有用性に関する研究

本領域では、消化器疾患における診断と治療の進歩を目指し、長年にわたり新規消化管機能検査および同検査法を用いた新規病態解明、新規治療薬の病態評価に取り組んでいる。その成果は国内外の主要な学術誌や学会で積極的に発表しており、消化器病学分野への貢献を続けている。