教室紹介

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検査診断学(病態解析)教室Laboratory Medicine (Laboratory Hematology)

スタッフ紹介

教育重点及び概要

 臨床検査は患者由来の生体試料を調べる(検体検査)、あるいは患者自身がもつ生理学的情報を機械工学的に抽出する(生理機能検査)ことによって、患者の身体がおかれた病的状況を客観的に分析・評価・判断する手法・過程であり、現代医療の遂行のためになくてはならないプロセスである。検査診断学の教育では臨床検査の意義と方法について理解を深め、適切で効果的・効率的な検査の用い方と結果の解釈について、講義および実習の場で指導する。
 「検査診断・輸血」講義が主たる担当科目であるが、他に「医学概論」、「臨床系ブロック入門」、「腫瘍」、「症候論」等の講義を担当している。

第4学年:検査診断・輸血(23回)

 以下の内容で行う。うち6回は輸血学の講義となっている。

I 検査診断学総論

  1. 臨床検査を軸にした医療の流れと各要所における検査の意義
  2. 検査値の解釈(基準値と基準範囲、感度と特異度、尤度比などの検査特性)
  3. 検査値の生理的変動
  4. 検体の適切な取り扱い方(採取法、抗凝固剤の選択、保存法と放置による変化)

II 検査診断学各論

 臓器別・系統別の疾患・病態と関連検査を取り上げ、以下の区分に従って検査の意義、方法、結果と解釈について講義する(一般検査、血液学的検査、免疫血清学的検査、フローサイトメトリー、感染症検査、遺伝子検査、生化学検査、糖代謝検査、腹部超音波診断)。

III 輸血学

 血液型と輸血の基礎から、輸血の実際と副作用まで輸血学全般を講義する。また造血幹細胞移植について理解を深める。

評価法:記述試験および選択肢試験による。


第4学年:臨床実習入門

 臨床実習入門は複合型の実習であるが、とくに午前中は中央検査部関連の実習が中核をなす。基本的なマニュアル検体検査の体験型実習、超音波検査の体験型実習、中央検査部各部門の見学を行う。第5学年から始まる本格的な臨床実習の事前学習としての意義が大きい。

I 基本的マニュアル検体検査実習

  1. 末梢血塗抹標本のギムザ染色、白血球分類と骨髄像診断実習
  2. 細菌のグラム染色
  3. 血液型検査実習

II 内視鏡・超音波検査部門実習

 内視鏡・超音波センターにおける検査業務を見学し、前処置から検査、診断の実際について学習し、講義で得た知識をより確実なものにする一方で、超音波検査の相互実習によりその基本的手技を習得し、正常臓器の画像を解析する。

III 中央検査部各部門の見学

 検査部長および技師長指導のもとに中央検査部各部門を見学し、臨床検査システムから個々の検査についても理解を深める。とくに採血から検査結果報告までの一連の流れを見学することによって検体検査の実態を把握する。

評価法:実技評価、口頭試問による。

研究分野及び主要研究テーマ

  1. 血液細胞の分化・活性化機構の解明
  2. 造血障害、とくに骨髄異形成症候群(MDS)の病態と白血病化の分子機構の解明および疫学調査研究(厚生労働科学研究班研究、AMED研究に参画)
  3. 血液検査診断学の開発研究と遺伝子診断研究

 医学研究科としては大学院生に加えて、医療福祉大学臨床検査学科教員も研究に参加するかたちで、また研究補助員の協力を得て分子細胞生物学的研究を推進している。大学院生1名は年限内に学位取得することができた。当研究室にて所有しているMDS由来細胞株は世界的にもユニークな培養細胞で、成果有体物として国内外の研究施設や企業へ分与・譲渡され、多くの共同研究が展開中である。