スタッフ紹介
-
教授玉田 勉Tsutomu Tamada
-
准教授山本 亮Akira Yamamoto
-
講師林田 稔Minoru Hayashida
-
講師神吉 昭彦Akihiko Kanki
-
講師檜垣 篤Atsushi Higaki
-
講師八十川 和哉Kazuya Yasokawa
-
特任講師福永 健志Takeshi Fukunaga
-
臨床助教児嶋 優一Yuichi Kojima
-
臨床助教伊藤 康介Kousuke Ito
-
臨床助教佐藤 佑樹Yuuki Satou
-
臨床助教鍵岡 秀樹Hideki Kagioka
-
臨床助教大友 麻衣Mai Ootomo
教育重点及び概要
医学教育
医科大学の医学教育は,第2学年の画像診断の基礎の講義,第3,4学年の画像診断,Interventional Radiology(IVR)の臨床の講義,第5学年,第6学年の臨床実習および第6学年の臓器別総合講義を通して,国家試験及び初期研修に必要な画像診断,IVRに関する知識を段階を追って着実に習得できるように教育する.そのために1) 画像診断のすべての分野における臨床的な知識を常にアップデートし,それを講義担当者で共有する,2)学生の印象に残りやすい講義(実臨床の体験や異常な画像所見の成因を考える)を行う,3)臨床実習では,初期研修に必要なモニター診断の操作やその意義を学習するとともに,画像診断,IVRに必要な知識をもう一度総復習する,を行う.さらに医師国家試験の出題基準のみならず今後出題が予想される疾患や初期研修で必要な救急疾患などのすべての画像を掲載した学生用CD「医学生に必要な画像診断症例集」を学生に配布し,日常的に画像に触れる機会を与え画像診断に対する継続的な知識構築に活用する.さらに初期研修医に対しては,画像診断の選択法および救急疾患の画像診断といったより実臨床に即した研修を行うとともに学会発表や研修医セミナーへの積極的な参加を促す.
医学研究
まず医学部第2学年の「医学研究への扉」において,学生は医局員から構成された研究チームに参加し,医学研究の必要性,臨床研究の基本的な方法(対象者の選択,画像の解析方法,統計解析の手法),結果の解釈や考察の仕方について丁寧に指導を受け,研究の達成感や研究成果の発表を通して研究の楽しさを学ぶ.大学院生は,さらに進んだ臨床研究の手法,英文論文の作成法,英文誌への投稿の手順やリバイスの仕方を習得するとともに,得られた研究成果の日常臨床への応用,さらに学会での他施設の研究者との交流を通じて,卒後に研究が継続できるマインドを養えるように指導する.
研究分野及び主要研究テーマ
研究における基本方針は,日常診療から生じた疑問点,問題点を明らかにするために,基礎的および臨床的研究テーマを設定し,研究成果が実際の臨床にフィードバックされることを実践する一方で,世界へ向けて新しく有益な情報を発信し,国際的貢献が可能な独創性のある研究も目指している.
主要研究テーマ
- 本邦において男性の癌罹患数において上位に位置する前立腺癌の早期診断や適切な治療介入を含めた患者マネージメントにおける1) 前立腺マルチパラメトリックMRIの診断基準(Prostate Imaging Reporting and Data System: PI-RADS)の改定に向けた臨床研究,2) MRI画像をガイドとした標的前立腺生検(MRI-US fusion-targeted prostate biopsy)の有用性および3) MRI-US fusion-targeted prostate biopsyを応用した前立腺癌のPSA監視療法や局所療法(放射線療法やラジオ波など)の確立に関する研究を行うと同時に,4) MRI診断に対する新たな診断ソフトの開発や5) 医用画像(MRIやPETなど)の特徴や発現パターンと血液検査所見,病理所見や遺伝子の発現パターンとの相関関係を明らかにするためのRadiomicsに関する研究を行う.
- 腎機能,膵外分泌機能,胆嚢・胆管機能および肺機能の評価における非造影MRI(空間選択的IRパルスを用いたシネダイナミックMRCPおよび2D balanced SSFPを用いた努力呼吸下の動的MRI)の有用性に関する研究による非侵襲的な機能評価診断法の確立
- WHO 2016年分類に基づいた腎腫瘤性病変の鑑別における画像診断法の確立
- 糖尿病性腎症の早期診断における非造影マルチパラメトリックMRIを用いた非侵襲的な診断法の確立
- 膀胱癌の筋層浸潤におけるマルチパラメトリックMRIを用いた診断基準であるVI-RADS (Vesical Imaging-Reporting And Data System)の診断精度や評価者間の再現性に関する検証研究
- 肝腫瘤性病変の診断基準であるLI-RADS(Liver Imaging Reporting and Data System)の肝細胞性結節の診断精度を向上させるための肝細胞特異性造影MRI(Gd-EOB-DTPA(EOB・プリモビスト)を主体とするmodified versionの作成に関する研究
- 膵癌症例のオーダーメイド医療に向けたマルチパラメトリックMRIと遺伝子情報を用いたRadiogenomicsに関する研究
- HCV排除後(DAA(direct acting antivirals)投与)のHCCの出現・再発様式の特徴に関するGd-EOB-DTPA造影MRIを用いた検討
- DAA投与前後での肝線維化の非侵襲的な評価における肝臓ダイナミックCTから得られるECV(extracellular volume fraction)の有用性に関する検討
- 慢性関節疼痛に対する経動脈的微細血管塞栓術:放射光(SPring-8)を用いた塞栓物質投与後の微小血行動態の解析
- 原発性アルドステロン症の病型診断における経カテーテル的副腎静脈サンプリング困難症例に対する新たな副腎静脈サンプリング法の確立