教室紹介

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衛生学教室Hygiene

衛生学教室

スタッフ紹介

教育重点及び概要

 衛生学教室では、「環境社会医学ユニット」で、公衆衛生領域の食品保健・環境保健・産業保健を担当しています。衛生学とは、「生を衛る」ための学問です。人それぞれを取り巻く環境と法規を把握し、個や集団の健康を維持・増進することを学問します。
 環境社会医学ユニットでは、学外施設の見学・実習を行います。社会医学の現場の多くは診療の外に存在しており、医療保険実習、保健所実習、産業保健実習(産業医実習)、介護保険実習、生活環境保全実習、食品衛生実習、遠隔地医療実習、災害衛生実習を通して、医療者として公衆衛生の向上及び増進に寄与するための基盤形成を為す事を目的とします。

研究分野及び主要研究テーマ

 臨床研究、疫学研究と幅広く行います。現在の研究テーマは以下のようになります。

  • ヒトの疾患に関連する遺伝子データを統合的に解析する研究。
    ヒト疾患とRNAの関係はデータベース化が進められている一方で、今後は医学知識に基づいたデータ解析研究も必要です。衛生学教室では、転写産物に関する既存もしくは新規のデータに、既往歴や画像データなどの臨床データと繋げていくことで、疾病予防へ新たな解釈を与えるバイオインフォマティックス技術の発展を目指します。
  • CRISPR/dCas13を基盤としたRNA機能の包括的分析プラットフォームを利用して、機能するRNA配列の抽出を目指す研究。
    衛生学教室ではプラットフォームであるCRISPR/Cas13技術を用います。 この、CRISPR/Cas13 技術はRNA配列のみを対象としており、RNA機能配列を中心とした生物学的機能析を行います。このCRISPR/Cas13技術を利用して、RNA機能を原因とする疾病罹患メカニズムの解明を目指します。
  • 難治性がんにおける、エピジェネティクス異常を標的とした治療の有効性を評価する研究。
    衛生学教室では、九州大学橋渡し研究支援の協力で、希少がんの一種である滑膜肉腫への分子標的療法の開発及び、有効性を評価する研究を行なっております。本研究では、染色体のクロマチン構造に異常を持つがんへの治療方法としてエピジェネティクスの制御に関わるタンパク質の抑制が効果的である事を明らかにします。