教室紹介

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小児科学教室

スタッフ紹介

教育重点及び概要

 質の高い小児医療を行うには器質的疾患のみに目を向けるのではなく、患児や家族の心や家庭環境も含めた深い配慮が大切です。一般社会では、小児病学と同等あるいはそれ以上に小児保健学、育児学、家族支援が要求されております。川崎医科大学小児科学教室では、今後医療者としてどの診療科をめざしても必要となる乳児期、学童期、思春期の身体的発達、精神的発達ばかりでなく、家族への関わり方も踏まえた教育を行っています。実地臨床としては、小児医療全般とくに小児感染症学を中心に、小児救急医療にも力を入れております。
 実際は以下のように教育を行っています。

1)ユニット講義

 小児ユニット講義は4学年1学期に行っています。器官系のユニット講義は3~4学年に循環器、呼吸器、内分泌、腎・泌尿路、神経系など各器官系講義の中で小児の特殊性を加味した講義を行っています。

2)臨床実習

 小児科の臨床実習は、4-5学年において4~5名の少人数グループによる臨床に即した講義(救急対応実習、小児の診療の仕方、心エコー実習、児童虐待の対応の仕方、血液疾患講義)を1週間と選択制クリニカルクラークシップを3週間行っています。主治医1人に学生1~2人を割り当て、学生は主治医と行動を共にし、医療(診察、検査、処置など)を手伝い身近に経験します。患児の面接、診察を行いカンファレンスでプレゼンテーションを行います。外来実習は、クリニカルクラークシップの一環として指導医とともに外来診療に参加し、患児の面接、診察、初期計画などを指導医の下で行っています。また、夜間の小児救急外来診療にも担当医の指導のもと参加し、日中とは違った実習をおこなっています。6学年は、講師以上の指導医と行動を共にし、外勤や外来について臨床に即した実習を行っています。

3)医学研究の扉

 小児科学教室では、「医学研究への扉」の単元で2学年1名を受け入れ5週間の小児科学や感染症学に関する研究を、研究課題を策定するところから成果をポスター発表するまでを指導教員とともに行っています。

4)大学院

 生理系分野の小児病態学として大学院生を受け入れ、小児科学の基本的な教育を行うとともに、感染症を中心とした研究テーマを与え指導を行っています。

研究分野及び主要研究テーマ

 下記のテーマをはじめとして、多岐にわたる臨床研究を行ない、成果を国内外の学術集会や専門誌において発表しています。研究は自施設内に留まらず、他施設との共同研究も積極的に行っています。多岐にわたる小児科の専門領域のスタッフが今後それぞれ充実することや、共同研究先の医師の国内留学受け入れなどの交流によって、さらなる小児医療と研究の発展が期待されます。
 また、2年次医学生への医学研究入門の単元(『医学研究への扉』)でも学生を指導しています。毎回、受入れる学生の希望に極力沿う研究課題を設定する段階からの研究教育を行っています。

  1. 肺炎マイコプラズマ感染病態・薬剤耐性に関する研究(多施設共同研究)
  2. 肺炎クラミジア感染の急性ないし持続感染に関する研究(多施設共同研究)
  3. 川崎病感受性遺伝子解析(多施設共同研究)
  4. 冠動脈病変合併川崎病患者に関する研究(多施設共同研究)
  5. 小児救急重篤疾患、死亡事例に関する研究(多施設共同研究)
  6. 3ヶ月未満児の発熱の原因微生物検出に関する研究(多施設共同研究)
  7. 発熱性好中球減少症と全身性炎症性反応症候群の原因微生物検出に関する研究
  8. エルシニア感染症に関する研究
  9. 小児食物アレルギーの経口減感作に関する研究
  10. 先天性心疾患と酸化ストレスに関する研究
  11. 小児の諸疾患とバイオマーカーに関する研究
  12. ワクチン予防可能疾患に関する研究
  13. 先天異常の病因と病態に関する研究
  14. 悪性腫瘍における骨髄移植及び末梢血幹細胞移植に関する研究