教室紹介

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総合内科学3教室

総合内科学3教室

スタッフ紹介

教育重点及び概要

 多くの施設では、臓器別あるいは専門性に分かれて診療がなされていますが、総合内科学教室では内科学一般の幅広い知識を有する専門医同士が連携し診療を行っています。これにより、特定の部位や疾患に限定せず、患者の心理や社会的側面なども含めて幅広く考慮しながら、個々に合った総合的な疾病予防や診断・治療を提供することができます。また、専門医同士で意見交換することで情報や知識の共有化ができ、総合内科学教室全体のレベルアップと幅広い知識と技術を備えた内科医を育成することにつながっています。
 総合内科学3教室では循環器疾患、腎臓疾患を中心に診療と研究を行っています。
 循環器部門では急性心筋梗塞や心不全などの救急疾患の患者様を受け入れ、必要があれば緊急心臓カテーテル検査や冠動脈形成術を行っています。また、不整脈疾患に対してはアブレーション治療やデバイス治療も積極的に行っています。総合内科医としてのgeneral cardiologistを目指して様々な検査や治療結果から、全身の中の心臓、心臓からの全身疾患という見方および考え方を身につけていきます。
 腎臓部門では血尿、蛋白尿などから主要疾患を考え、場合によっては腎生検にて確認するといった診断およびエビデンスに基づいた治療の選択を行っています。またこれらの症例の蓄積と治療による予後についても検討を行います。時代背景を特徴とする疾患の変遷についても注目し、多臓器疾患が腎臓病にも関与していることを考慮し、幅広い知識と臨床力を身に着けることを目標とします。腎不全診療において腎不全による腎性貧血の診断治療、ビタミンD活性化障害を主体としたカルシウム、リン代謝異常から動脈硬化疾患の病態、ナトリウム水貯留に伴う高血圧について十分把握し、臨床に還元したいと考えています。

研究分野及び主要研究テーマ

循環器

循環器疾患における大規模臨床研究

 全国規模の急性心筋梗塞や院外心停止データをもとに解析をすすめており、その結果はエビデンスとして国内外のガイドラインに反映されている業績がある。

腎臓病

糸球体疾患

 臨床であった疑問を解決するといった手法でより臨床的なテーマで研究を行っている。
腎炎・ネフローゼ
 糖尿病を伴ったネフローゼ症候群に対するシクロスポリン療法について検討を行っている。一部の症例ではシクロスポリン単独療法が有効であったことを確認しており、さらに症例を積み重ねている段階である。

慢性腎不全における骨粗鬆症

 慢性腎不全患者に対する骨粗鬆症治療で現在確立したものはなく、短期間(1年間)ビスフォスフォネートを使用した症例について、骨代謝マーカーおよび骨密度の推移について検討を行い、学会発表と論文作成を行っている。今後もこの分野にて様々な薬剤も開発されており、その臨床的効果について検討を行う。

慢性腎不全患者における腎性貧血と骨代謝異常

 長期間作用型のESA製剤はすでにESA必要量を減少させ、鉄利用を促進させることが報告されている。腎性貧血に対する長期間作用型ESA製剤について腎性貧血改善効果と鉄利用に関してさらなる検討を行う。二次性副甲状腺機能亢進症は線維性骨炎を引き起こし、腎性貧血を悪化させることが報告されている。現在二次性副甲状腺機能亢進症治療薬も進歩し、ビタミンD製剤のみではなく、カルシミメティクスの使用も可能となった。カルシミメティクスの製剤による差異の検討および、腎性貧血改善効果についても検討を行う。

慢性腎不全患者における動脈硬化疾患

 慢性腎不全状態では、動脈硬化が進行することが報告され、動脈硬化についても粥状硬化とメンケベルグ型硬化の2種類が存在する。このような病態での下肢末梢動脈疾患患者の特徴について把握し、その後治療、予防に関して介入を行いたい。