大学案内

CATEGORY

特色ある教育・研究

「良医」教育の理念の下に、
次のような特色ある教育を行っています。
1.本学の目的と教育目標

本学の目的は、有能にして社会の要請にこたえ得る医師を養成することです。
 本学が育成する「良医」とは、患者さんから信頼される、人間性豊かな医師、幅広い守備範囲の知識と技能を有し、有能でこころ優しい医師、実践に根ざした全人的医療ができるだけでなく、専門性のある医師、研究マインドを持ち、新しい医学に貢献できる医師です。
 本学は、このような良医の育成を教育目標としています。

2.良医の礎

第1学年では「日本語リテラシー」というユニークな科目があります。これは、コミュニケーションツールである日本語能力を磨きながら、医療を実践する上で必要な情報収集力、課題発見力、情報分析力、構想力、コミュニケーション能力を養うものです。
 第2学年の「情報活用と組織行動」では、チーム医療の基盤となる協調性を育て、高いコミュニケーション能力を涵養します。

3.入学後早期からの基礎医学教育の開始

医学を学びたいというモチベーションに応えるため、第1学年9月から解剖学と生理学を統合した、「人体の構造と機能1」コースが開始します。ここには解剖実習があり、学生は人体の構造と機能を有機的に統合して、理解を深めていき、この学びの間に相互に刺激を受け・与えながら、基礎医学・臨床医学への意欲を駆り立てます。
 なお、第5学年では、臨床実習以外に、外科系教員により「臨床医学」コース「臨床解剖実習」が行われます。臨床医学と関連づけて再度解剖実習を行うのは、臨床医学を学修中の学生に大変好評です。

4.臨床実習の重視

第1~3学年「臨床実習Ⅰ~Ⅲ」では、社会福祉法人「旭川荘」実習で障害を持った人と直接触れ合い、ついで看護実習を通して医療現場での多職種連携の実際を体験し、そして医療面接、身体診察、基本的臨床手技など診療に必要なスキルを学びます。

第4~6学年「臨床実習Ⅳ~Ⅵ」では、診療参加型臨床実習(clinical clerkship:CC)において診療チームの一員として診療に関わり、実践を通して臨床医学を学びます。なお、第4学年のCCの開始前に、共用試験CBT(コンピュータを用いた客観試験)とOSCE(客観的臨床能力試験)を受験します。

また、第6学年では臨床実習終了後にPost-CC OSCEを受験し、臨床研修が開始可能な臨床能力を修得しているかについて評価を受けます。医師のシームレスな卒前・卒後教育という観点から、Post-CC OSCEの意義は大きいと考えています。

5.本学の医学教育体系の特徴

卒業時に到達すべき学修成果を卒業認定・学位授与に関する方針に、6つのコンピテンス(プロフェッショナリズム、コミュニケーション能力、医学と関連領域の知識、医療の実践、グローバル化する社会および国際社会への貢献、研究マインドの育成)とその下位に32のコンピテンシーを設定し、アウトカム(成果)基盤型教育体系(OBE)に基いたカリキュラムを作成し、本学の教育目標の達成に向けて教育を行っています。

6.研究マインドの涵養

研究マインドを涵養するため、第2学年の「医学研究への扉」では、5週間の研究室配属を経験します。学生は学内約100課題と学外10課題(9大学)の中から、自分の研究課題を選択します。

研究開始前には、動物実験、バイオセイフティ、遺伝子組み換え、「ヒトを対象とする医学研究に関する倫理」などのガイダンスを行い、終了後には、ポスター展示とプレゼンテーションを行い、教員と学生代表が評価します。優秀な研究は日本医学教育学会などで演題を提出するなど、多くの学生が研究の重要性と面白さを実感し、研究を見据えた学修・学習に意欲的になります。

7.大学院制度

大学院は、「医学における真実を探求する理論及び応用を教授研究し、人類愛に基づいた高度の科学的思考能力と洞察力及び倫理観を涵養し、国民の健康と福祉に貢献し得る人材を育成する」ことを目的に設置されています。

また、「研究者として自立して研究を行い、又はその他の高度な専門的な業務に従事するに必要な高度な研究能力及びその基礎となる豊かな学識を養う」ことを教育目標として定め、医科学専攻として形態系、生理系、生化学系、組織培養・免疫系、環境生態系の5研究分野からなる体制で研究環境を整えて教育を行っています。開学時より設置された共同研究施設である中央研究センターでは、種々の高性能解析機器とRI及び動物実験施設が整備されており、熟練したセンター職員の指導を受けて、それらの利用方法を習得することが可能です。

必須専攻授業科目「研究」においては、研究倫理に関するAPRIN eラーニングプログラムの受講が含まれます。また、本学独自のカリキュラムとして、学位審査会を模した公開性の中間発表が挙げられます。中間発表では、2年次秋の時点における研究の成果と進捗を口頭発表し、審査委員及び参加教員より建設的な指導と助言を受けることができます。

シニアレジデントには、臨床医として在職しながら大学院で学ぶ、「大学院在職進学制度」を設け、学位と専門医の双方を希望する人には適しています。授業は臨床業務に支障のない土曜日に開講され、特別な理由により受講できない場合は、録画による聴講も可能となっています。

研究の特色

  • 本学では研究活動を教育・診療と互いに高め合う必須の活動と認識し、学生・教職員のリサーチマインドを涵養してフィジシャン・サイエンティストを育成することを目的として推進しています。

  • 具体的な支援体制としては幅広い領域の研究テーマに対応するために中央研究センターを設け、実験内容および利便性に沿って細分した「医用生物研究ユニット」、「分子細胞生物ユニット」、「RIユニット」、「バイオイメージングユニット」、「総合医療センター研究ユニット」を付設しています。ここでは各種研究機器が設置され共同利用体制が採られており、専門技術を有する経験豊富な技術員・研究補助員による支援を受けることが可能です。

  • また、各教室の研究テーマの独自性を確保した上で、大学としての研究の方向性を定めるために学長ガバナンスのもと中央研究部が設置されており、新規研究機器の選定や中央研究センターの運営、学内の競争的研究資金であるプロジェクト研究費の配分とその成果発表と研究者交流のための川崎医科大学術集会の開催、さらには大学のブランディングを勘案した複数教室にわたるプロジェクトの推進などを行っています。これらの具体的支援および大学全体の方向設定により、大学の研究・教育・診療の継続的なレベル向上を目指しています。