教室紹介

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臨床感染症学教室Clinical Infectious Diseases

臨床感染症学教室

スタッフ紹介

教育重点及び概要

 感染症は、ほぼ全ての診療科に関わる疾患で、普遍的な疾患である。また、昨今のCOVID-19の大流行に見られるように、感染症の流行は社会に大きな影響を及ぼす。したがって、感染症に特化した教育を行う事は、良医育成に不可欠である。このような状況下で、臨床感染症学教室が、2022年4月1日付で新設された。
 当教室では、将来、様々な診療科の医師になる医大生に、どこの診療科に進んでも役立つような感染症の知識や実際の診療での関わりについて、横断的な教育を行っていく。
 主な内容は以下の通りとなる。

1) ユニット講義

 感染症ユニット講義は4学年と6学年に行っている。4年生では、既に述べたように感染症は他診療科に関わるため、多くの臓器別に講義を行っている。6年生では総合医学の中で感染症のまとめの講義を行う。

2)医学研究の扉

 臨床感染症学教室では、「医学研究への扉」の単元で2学年1名を受け入れる予定である。
 当教室で施行している次の項目に述べるような研究テーマについて、医大生と共に、研究の進め方や実際の実験の施行、そしてデータのまとめや発表など、将来医師になった後にも役立つよう、指導する。

  • 3)大学院

     組織培養・免疫系分野の感染症病態制御学として大学院生を受け入れ、感染症学の基本的な教育を行うとともに、次の項目に述べるような感染症関連の研究テーマについて指導を行う。

    研究分野及び主要研究テーマ

     下記のテーマをはじめ、多岐にわたる臨床研究を行い、成果を国内外の学術集会での発表ならびに専門誌への論文執筆を行っている。研究は自施設内のみならず、他施設との共同研究も行っている。感染症は多くの種類の微生物や多臓器に渡るため、今後も研究テーマはさらに増えていくことが予想され、また、将来的に国内外の他施設の研究者の留学等も受け入れる予定のためさらなる研究の発展が期待される。
     また、2年次医学生への医学研究入門の単元(『医学研究への扉』)でも受入れる学生の希望に極力沿う研究テーマを設定することから研究の発表までの指導を行う。

    1. 日本全国における小児マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)、肺炎クラミジア(Chlamydophila pneumoniae)感染症における疫学的検討(多施設共同研究)
    2. 小児尿路感染症の治療戦略(本学小児科学教室との共同研究)
    3. 新型コロナウイルス感染症流行期における新型コロナ感染症症例の解析および他の呼吸器感染症との比較検討(複数の本学教室との共同研究)
    4. 川崎医科大学附属病院におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対する検討(複数の本学教室との共同研究)
    5. 川崎医科大学附属病院における多剤耐性グラム陰性桿菌に対する対策の検討(複数の本学教室との共同研究)