教室紹介

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健康管理学教室

健康管理学教室

スタッフ紹介

教育重点及び概要

 超高齢社会の到来とともに、がん・脳卒中・心筋梗塞など、いわゆる生活習慣病が大きな問題となっている。従来、これらの疾患は、早期発見・早期治療という二次予防が中心であったが、昨今、病気の発症を未然に防ぐ一次予防が最も重要であるという認識に変化してきた。一次予防を実践するには臨床医学だけでなく基礎医学および社会医学に関する幅広い知識が必要であり、これらを包括する教育を目指す。

卒前教育

 各年次に応じた学習内容となるよう、2年生の「医学研究の扉」では“研究とは”から始まり医学研究の面白さの一端をみられること、4年生の「腫瘍」「地域医療」「予防医学」では基礎的な知識が身につくこと、6年生の「臓器別総合講義2(医療と社会)」では国家試験に向けた復習ができることを目標に教育を行っている。具体的項目としては、公衆衛生と健康の概念、疫学、保健統計、感染症対策、成人保健と健康増進、医の倫理と患者の人権、医師法と関係法規、診療情報と各種証明、母子保健、高齢者保健、地域保健、学校保健などである。健康管理学ではこれらの他に臨床統計や行動変容などの学習も行う。これらは将来、地域の医療者となった際に必要であるにもかかわらず学ぶ機会が少ないため、当教室での学びが重要であると考えている。

卒後教育

 現在の医師は専門医志向が強く、専門外の診療は興味がないか、しようとしても知識がないためできないのが現状である。健康管理学の臨床業務である健診や人間ドックはほぼ全ての科の基礎的診断知識・技術が必要であることから、全人的医療を志す医師にとって診断技術を磨く絶好の場所である。一般診療科の臨床研修では外来診療を学ぶ機会は少ないが、当教室では総合診療で最も大切な事項の一つである外来における医療面接及び診察の技術を集中的に学ぶことができ、OSCEで学んだことを医療現場で実感できるような指導を行う。
 また、疾病予防の生活指導はチーム医療が必須である。健診や人間ドックは保健師・検査技師・運動指導士等と共同で行う包括的な医療であり、当教室での研修はメディカルスタッフとのコミュニケーション能力を高める場としての意味も持つ。

研究分野及び主要研究テーマ

 生活習慣病の予防およびヘリコバクター・ピロリ関連の研究が中心であるが、昨今問題になっているメンタルヘルスにも注目し、ストレス関連の研究にも取り組んでいる。

研究テーマ

  1. A型胃炎に合併した胃カルチノイドの治療指針に関する研究
  2. 自己免疫性胃炎の臨床像、内視鏡像、病理学的検討―後方視的多施設共同研究―
  3. 胃内視鏡検診受診者における「胃炎の京都分類」から見たヘリコバクター・ピロリ感染動態に関する研究
  4. 高度萎縮性胃炎におけるA型胃炎の頻度とヘリコバクター・ピロリ感染との関連
  5. A型胃炎の診断基準確立に関する検討
  6. 特定健診データの解析による血圧・血糖・脂質異常の地域差の研究
  7. 特定健診データの解析による高血圧・糖尿病・脂質異常症発症に関する生活習慣との関連に関する研究
  8. 過去10年間の健診データを基にした生活習慣とメタボリックデータに関する研究
  9. 低尿酸血症の腎機能に与える影響についての研究
  10. ストレス軽減に向けた健診現場での運動指導に関する研究
  11. 体格と骨密度および精神健康度との関連に関する研究

大学院生学位テーマ

 「胃炎の京都分類」からみたH.pylori感染胃炎の内視鏡的所見と組織的所見との比較
本研究では「胃炎の京都分類」に準じた内視鏡所見と組織学的胃炎との比較 (年齢別、男女別、胃癌合併の有無別)、内視鏡所見からみたH.pylori感染胃炎の診断能や胃癌リスクを検討する。