
スタッフ紹介
教育重点及び概要
画像診断技術は急速に進歩し、これまでの形態画像情報に加え、多くの生体内の機能・代謝情報の取得が可能となっている。これまでは、機能・代謝画像の役割は主に核医学検査が用いられてきたが、近年では、形態画像検査であったCTやMRIにおいても、酸素環境やpH、糖・アミノ酸・リン代謝などの機能・代謝画像情報の取得が可能となっている。これらの機能・代謝画像情報は、将来の遺伝子診断・治療の進歩による個別化医療に対して、ますます重要となることが予測される。
当教室は、来たるべき未来の医療情勢を見据えて、令和6年に新設された。
医学教育
医科⼤学の医学教育では、第2学年の個体の反応 病因と病態としての「生体と放射線」、第4学年の臨床医学として「画像診断」、第6学年の総合医学として「放射線・画像診断」の講義ならびに第5学年と第6学年の臨床実習を通して、国家試験及び初期研修に必要な放射線の理解に始まり、形態画像診断を基盤とした機能・代謝画像診断法や核医学を用いた治療に関する知識を段階的に着実に習得できるように教育する。
そのために、以下に講義と実習の重点を置く。
1)各々の画像検査の役割
2)代表的疾患の画像所見
3)各種治療法との関連
4)核医学治療の適応と効果
研修医教育
卒後の初期研修医の教育に関しては、日常臨床を通じて、以下の複合的な知識の習得ができるように教育を行う。
1)診療における画像検査の役割
2)他の検査との関連や検査情報による総合的な最終診断法
3)画像情報から適切な治療法の選択
研究分野及び主要研究テーマ
臨床の中から生まれる課題を通した研究の臨床との関わりに始まり、未来の医療を見据えた画像診断技術の開発への展開を目指す。
主要研究テーマ
1)人工知能を用いた画像診断技術の開発
2)半導体PET/CTにおける至適撮像条件の確立
3)MRIによる糖・アミノ酸・リン代謝、酸素・pH環境画像の開発
4)機能・代謝画像による癌の治療効果および予後予測法の確立
5)膵癌の早期診断法の確立と癌リスク特定によるスクリーニングへの展開
6)FDG PET/CTの速度定数画像に基づく悪性腫瘍の増殖能予測法の開発
7)CTおよびMRI、核医学検査を用いた複合的脳循環および心筋血流診断法の確立
8)形態および機能代謝画像を用いたびまん性肝疾患の病態解明と肝機能予測法の確立

