教室紹介

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乳腺甲状腺外科学教室

乳腺甲状腺外科学教室

スタッフ紹介

教育重点及び概要

 乳腺甲状腺外科学の「独立した教室」をもつ大学は全国的に少なく、本学の特色の一つである。当教室で診療を行う主な疾病は、乳腺疾患、甲状腺疾患、副甲状腺疾患であり、学生教育もこれらの疾病の病態、診断、治療の理解を促すことが中心となる。
 当教室における教育の特色としては、以下の6項目が挙げられる。

  1. 乳腺・甲状腺・副甲状腺はすべて表在臓器であり、視触診や超音波検査による診断能力を習得できる。
  2. 乳癌・甲状腺癌の診断からターミナルケアまでのすべてを当教室のスタッフが担当しており、「癌患者の診療の全体像」を理解できる。
  3. 乳癌は、診療の進歩が最も早い癌の一つであり、「最新の診療」を目の当たりにすることができる。
  4. 乳癌や甲状腺・副甲状腺疾患の手術症例が多数あり、「実践的な教育」が可能である。
  5. 日本乳癌学会や日本内分泌外科学会などにおいて、当教室のスタッフが要職を務めており、各分野の最新情報が身近にあり、Up-to-dataの教育が可能である。
  6. 乳癌・甲状腺癌のバイオロジーに関する基礎研究を行っており、「分子生物学的な癌の病態」に関する教育が可能である。

 大学院教育に関しては、過去14年間で9名が大学院に進学し、乳癌や甲状腺癌の基礎研究を行い、4名はすでに医学博士号を取得している。
 卒後教育に関しては、過去14年間で13名が当教室に入局し、当教室の講師、シニアレジデント、大学院生として、実家の病院や他院に就職して活躍している。当教室では、若手教室員の認定医・専門医資格の取得を後押しするために、学外の研修会・講習会や教室内研修セミナーへの参加、教室員間の情報交換を促している。その成果もあり、13名中6名はすでに「乳腺専門医」を獲得している。さらに、日本外科学会専門医、日本内分泌・甲状腺外科専門医などの取得も可能である。

自己点検・評価と課題
 医学部学生の教育に関しては、乳腺・甲状腺・副甲状腺疾患に関わる講義や臨床実習を通して、学生の学習のモチベーションを高めるよう指導している。大学院教育に関しては、専門領域の先進的な基礎研究に従事することは、その後の「医師として人生」において貴重な経験となり、科学的・論理的な思考能力を高めることを伝えてきている。卒後教育に関しては、「乳腺疾患や甲状腺疾患の患者を総合的に診療できる専門医」としての魅力をアピールしてきている。今後も認定医・専門医資格を滞りなく取得できる体制を維持する。

研究分野及び主要研究テーマ

 乳癌、甲状腺・副甲状腺疾患に関する臨床的及び基礎的研究を行っている。主要研究テーマを列記する。

  1. 乳癌発生のリスク因子の疫学的研究
  2. 同時乳房再建術の有用性・安全性の研究
  3. センチネルリンパ節生検の有用性・安全性の研究
  4. 遺伝性乳癌に対する遺伝診療の推進と研究
  5. 乳癌の予後予測因子に関する研究
  6. 乳癌の薬物療法の効果予測因子に関する研究
  7. 乳癌内分泌療法抵抗性の発生機構とその克服に関する研究
  8. 乳癌幹細胞の生物学的・臨床的意義に関する研究
  9. 乳癌細胞株を用いた新規分子標的薬の開発
  10. 甲状腺分化癌の予後予測因子に関する研究
  11. 再発甲状腺癌に対する集学的治療の有用性の検討
  12. 甲状腺癌幹細胞の生物学的・臨床的意義に関する研究
  13. 甲状腺癌細胞株を用いた新規分子標的薬の開発

 臨床研究に関しては、研究の考え方やルール、研究計画の策定方法、統計学的処理、学会発表や論文作成の方法を学んでもらい、質の高い研究を実践している。基礎研究に関しては、大学院生を中心に世界に通用する新規性に富んだ研究を進めている。