産学連携知的財産管理室

KMS メディカル・アーク2020 with MTO 

2020年2月6日、第4回目となる「KMS メディカル・アーク2020 with MTO 」を特定非営利活動法人メディカルテクノおかやま(MTO)と共同で主催し、川崎医科大学附属病院本館棟8階大講堂の会場で開催しました。

 展示会は10時からの開催で、昨年同様会場入り口では福永仁夫学長のパネルがご来場の皆様をお迎えしました。
 午前中はご来場の方々にそれぞれの企業様の出展ブースや、研究者シーズ、さらにメディカル・スタッフの方々からのニーズポスターを閲覧していただきました。

また、今回も岡山県のマスコット「ももっち」と「うらっち」が岡山マラソンのコスチューム姿で再登場し、会場の皆様に手を振って挨拶したり、握手をしたり、一緒に写真撮影をして可愛いパフォーマンスで会を盛り上げてくれました。和やかで、楽しい雰囲気にしてくれた彼らに感謝です!!

 12時からは、福永学長の挨拶に続いてランチョン・セミナーが始まり、「Sleep Techビジネスが産まれた瞬間、そして社会の仕組みにしていく挑戦」と題して株式会社ニューロスペースの小林孝徳様にご講演いただきました。多くの方々が悩んでいる睡眠問題について睡眠の状態を正確かつ簡易的に可視化するテクノロジーと具体的な睡眠改善ノウハウをもとに国内におけるSleep Techビジネスのゼロイチを実現し、多くの企業と協業して社会にSleep Techビジネスを広げ、人々の健康を実現し、将来は睡眠を楽しめてデザインできる世界を創出することを掲げ、本講演では企業からのSleep Techビジネスを生み出した瞬間から現在に至るまでの挑戦をコアテクノロジーの紹介とともにお話していただきました。参加者の方々からも、小林様の睡眠について一貫性のあるご講演に興味深く拝聴することができたとご感想を頂戴し、今後もご講演を期待する声を多数いただきました。

ランチメニューは、川崎学園が包括協定を結んでいる自治体の、倉敷市(たこ飯)、総社市(総社バーガーと赤米おにぎり)、備前市(備前スペシャルバーガー)、岡山市(祭りずし)、赤磐市(ランチBOXとウインナーエピのリース)からご紹介いただいたメニューとなりました。5市からの豊富なご当地グルメは、毎回とても人気で、早々と無くなってしまいます。

 そして、午後のプログラムは3つの企画を設けました。
 1つ目は、プログレス・ノートと名付けた企画で、今回は川崎医科大学附属病院と総合医療センターの医療現場のコメディカルの皆様からご出展いただいたニーズテーマ36題の中から11人の方々に、それぞれ動画のビデオレターでニーズテーマについてご披露いただきました。実際の現場からの生の声と映像に、企業の皆様からは状況が理解できてこんなものがあったらという要望が分かりやすいとのご感想を頂戴しました。
 また、お集りくださった大学や、高専の先生方も一層興味を持ってポスターを見てくださっていました。

2つ目は、カンパニーズ・ツアーと称してご出展くださった企業様の中から毎回それぞれの出展ブースで10分程度の企業紹介のプレゼンをしていただくという企画です。お引き受けくださった8企業様にプレゼンをお願いしました。このツアーに参加されたご来場者の方々は、バスツアーのように列に並んで各ブースを順々に巡ります。どの企業様も流石、自社のPRは専門的、かつ分かりやすく丁寧にご紹介くださいました。ツアーにご参加の皆様も日頃聞くことのできない企業様のお話を熱心に聞いていらっしゃいました。

 3つ目のティー・タイム・シーズ・プレゼンテーションは、研究者シーズのご紹介でポスターのご出展をくださいました岡山大学、岡山県立大学、岡山理科大学、就実大学、山陽学園大学、福山大学、川崎医療福祉大学、川崎医科大学、さらに国立高等専門学校機構津山工業高等専門学校、同じく徳山工業高等専門学校の計31テーマの中から口頭発表をお引き受けくださいました7名の先生方のご発表で、ご来場の皆様にはワッフル、チュッピーどーなつ、飲み物を配布し、各大学から先生方の研究シーズテーマについてのプレゼンでは、これまでにも増して産学連携を推進されてきた成果の報告にご来場の皆様も興味深く耳を傾けていらっしゃいました。

 特に今回は新しくスタンプラリーを企画して、ご来場くださった皆様に5つ以上の企業ブースを回ってお話を聞いていただくと、プレゼントとしてご出展企業様からご提供いただいたノベルティーの中から好きなものを2個選ぶことができ、さらにKMSメディカル・アーク2020オリジナルの福永仁夫学長シールがプレゼントされるということで、例年以上に企業様のブースを訪問される方々で活気と盛り上がりが見られました。前回のまさおちゃんパネルも好評でしたが、それにも増してまさおちゃんシールは大人気で、「もう1枚いただけませんか~。」と欲しがる人達が続出でした。

 アンケートでもニーズやシーズに対してのご回答を頂戴しており、それぞれのテーマに興味を持たれた出展企業様や、ご来場者の皆様に後日面談してマッチングのご対応をいただいています。
 KMS メディカル・アークの成果は、イベントとしての盛況もさることながら、ここからの製品開発に繋がります。企業様だけでなく、地方銀行の方のご来場もあり、金融機関様も目利き役として今後の展開を期待したいと思っております。
 今回のメディカル・アークでは、学内外、病院内、出展者の方々も含めて総計340名の方々にご来場いただきました。本当にありがとうございました。
 次回もより多くの企業様にご出展いただき、院内、院外の多くの皆様にご来場いただけますよう更に中身の濃い内容で皆様をお迎えしたいと思っております。
 ぜひ、来年の「KMS メディカル・アーク2021」もご参加くださいますようお願い申し上げます。
そして、シーズやニーズからの産学官金連携活動に向け、より一層産学連携知的財産管理室を挙げて努力して参りますので、何卒よろしくお願いいたします。