産学連携知的財産管理室

KMS メディカル・アーク2018 

2018年2月7日、KMS メディカル・アーク2018が昨年の第1回と同様に、川崎医科大学附属病院本館棟8階大講堂で開催されました。

展示会は、10時からの開催で昨年同様午前中はご来場の方々にそれぞれの企業様の出展ブースや、研究者シーズ、またメディカル・スタッフの方々からのニーズポスターを閲覧していただきました

 12時からは福永学長のご挨拶に続きランチョン・セミナーが始まり、今年は次世代がん免疫療法の開発に特化した国立がんセンター初のベンチャー企業である、ノイルイミューン・バイオテック㈱代表取締役社長(医師、医学博士)の石﨑秀信先生にご講演いただきました。
 ランチメニューは、川崎学園が包括協定を結んでいる自治体の、倉敷市(たこ飯)、総社市(総社バーガーと赤米おにぎり)、備前市(備前バーガー)にご紹介いただき、さらに2017年の開催以降、新たに岡山市と赤磐市との包括協定が結ばれ、岡山市(祭り寿司)、赤磐市(オーロラブラックのフォカッチャ)の2つの市からご紹介いただいたメニューも加わりました。5市からの豊富なメニューにご来場の皆様は、どれをいただこうかと選択に困られた方もいらっしゃったことでしょう。

 そして、午後のプログラムに続きますが、今年は2つの新しい企画を設けました。
 1つ目は、プログレス・ノートと名付けた企画で、昨年出展された医療スタッフからのニーズ発案の中から、企業との連携によって製品化に進めている成功事例の報告を、発案者の看護師さんと、開発していただきました企業の方から発表していただきました。

 このように開発の成功事例が産まれることで、本展示会の価値も高まり、ニーズ開発への期待が大いに膨らみます。
 2つ目は、カンパニーズ・ツアーと称して、ご出展くださった企業様から、それぞれの出展ブースで、10分程度企業紹介のプレゼンをしていただくという企画です。今回は、ものづくり企業様にお声を掛けさせていただき、お引き受けくださった企業様にプレゼンをお願いいたしました。このツアーに参加されたご来場者の方々は、バスツアーの様に列に並んで各ブースを順々に巡り、企業様のお話を熱心に聞いていらっしゃいました。

 また、それぞれの企業様は、流石、得意とする分野の特色を丁寧に専門的、かつ分かりやすくご紹介くださいました。
 この新企画カンパニーズ・ツアーは参加者に大好評で、ツアーの長い列ができ、出展パネル前には、何重もの人でブースを囲むこととなりました。次回は更に福祉関係の企業様にカンパニーズ・ツアーをお願いしたいと考えています。 


 そして、16時からは、吉備地域産学官連携知的財産活用NWを形成している、岡山県立大学、福山大学、就実大学および川崎医療福祉大学と、本学の研究者からシーズ発表のポスターを提示してくださった先生方に、シーズのプレゼンを行っていただきました。ティー・タイム・シーズ・プレゼンテーションということで、ご出展くださった食品企業様からのワッフルや、自治体からのどーなつや、飲み物などを配布させていただきました。それぞれの大学が大変興味深い研究内容で、すぐに産学連携活動に結びつくかどうかは、別としても、学術的にも素晴らしいものでした。

 また、メディカル・スタッフの方々からの臨床ニーズ提示には、今年も本学の附属病院のみならず、総合医療センターのスタッフの方々、そして倉敷中央病院のメディカル・スタッフの方々からの提示もあり、多くのニーズが集まりました。倉敷中央病院のスタッフの方々には、ご来場くださった上、長時間参加してくださり、本当に感謝です。
 さて、今回の展示会全体では、学内外・出展者の方々も含めて、総計417名の方々にご来場をいただき、1回目のKMSメディカル・アーク2017を超えるご来場者数となり、皆様のご協力のもと盛会裏に終了することができましたことを自負させていただいております。
 最後になりましたが、展示会が終了しても、今後の産学連携活動に向けての事後処理が重要なのは、こういったイベントとして必須のこととなります。ゆっくりとした流れにならざるを得ない部分はありますが、今後も皆様からのニーズが形となり、プログレス・ノートで発表ができるような活動に結びつくようスタッフ一同で努力いたします。ぜひ皆様のご協力をいただきますよう、何卒よろしくお願いいたします。