呼吸器外科
特徴
診療について
肺癌、縦隔腫瘍、転移性肺腫瘍を中心とした胸部の悪性腫瘍さらに気胸、膿胸の外科治療を主に担当しています。疾患の中で最も多い肺癌に対しては、これまでに500例を越す肺癌手術を行って来ました。切除術式の大半を占める肺葉切除は、7から8センチメートルの小開胸+胸腔鏡併用下に肋骨や筋肉を切らずに行う胸腔鏡補助下手術(hybrid VATS)を行っています。これは低侵襲でありながら、安全性、根治性を損なわない理想的な術式であると考えています。また胸腺腫、胚細胞性腫瘍、神経原性腫瘍など多様性に富む縦隔腫瘍に対しても、切除可能なものについては、胸腔鏡手術を積極的に行い患者さんの負担を軽減できるよう努めています。
科学的根拠に基づく医療
外科手術は、腫瘍を制御し治癒しうる最も有効な治療法です。しかし手術単独では明らかに限界があり、腫瘍の生物学的特性に基づく治療を患者さんに提供する必要があります。事実、過去17年にわたる肺癌基礎研究は、治療法を大きく変えてきました。私たちには外科技術を研鑽し、安全で確実な治療を提供することが求められます。しかし、癌に立ち向かうためには、これに加えて、分子標的療法、免疫療法、個別化医療を理解しさらに研究していく姿勢が重要と考えています。次世代の中心となる若い先生がたには外科学はもちろん、基礎研究、薬物療法に対する知識を身につけ日常臨床で出会う課題に取り組んでいってほしいと考えております。
新しい取り組み
呼吸器外科専門医2名がIntuitive Surgical社のロボット支援手術の認定資格を取り、また学内倫理審査をへて、肺癌患者に対するRATS (robot- assisted thoracoscopic surgery) 肺葉切除およびリンパ節郭清術に着手しています。ロボットを使用することのメリットについては今後さらに検証が必要ですが、今までと同等の費用負担で最新の技術による手術を受けていただくことが出来ます。これまで手術を受けられた患者様は、いずれも大きな合併症なく退院され、現在外来フォローを行なっております。今後は、縦隔腫瘍症例も含めさらに症例を増やしたいと考えています。
スタッフ紹介
准教授
深澤 拓也
講師
湯川 拓郎
シニアレジデント
石田 雄大