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第77回日本放射線学会総会報告記  前場 淑香

2018年4月12日から4日間、パシフィコ横浜にて第77回日本放射線学会総会が開催されました。今回私も参加させていただきましたのでご報告いたします。

本学会は毎年春に横浜で開催される放射線医学分野では国内最大級の集会で、様々な分野における最新の研究報告や多くのシンポジウムがおこなわれました。また、海外からの研究者も多数参加しており、英語での発表や議論も活発におこなわれていたことに改めて規模の大きさを感じました。



卒後3年目であり、経験が浅い私にとっては講演の内容が難しいものも多くありましたが、日常診療で目にする機会が多い疾患から珍しい疾患まで幅広い分野の講演を聞くことができ、とても勉強になりました。なかでも「症例で紐解く胸部画像診断のコツ」や「胆道系の画像診断:良悪性の鑑別」は鑑別のポイントが分かりやすく、とても印象に残りました。本学会で学んだ知識を日々の画像診断に役立てていきたいと思います。

機器展示ホールでは何十もの企業が多数の製品を紹介しており、スケールの大きさに驚かされました。人工知能を使用したMRI撮像のノイズ除去や圧縮センシングを使用したMRIの高速化技術など、最新機器の性能を知ることができました。なかでも特に印象に残った製品は二層検出器CTによるカルシウム抑制画像です。骨挫傷を診断する際にカルシウム成分を抑制した画像を用いることにより、骨髄浮腫の状態を可視化し、MRI等の追加の検査削減や確定診断までの時間短縮を図るというものです。骨挫傷の診断にはMRI画像を用いるという概念があったため、とても印象的でした。



また、本学会では年齢の近い上司の先生方が研究成果を発表されており、質疑応答にもしっかりと対応されている姿を見て、とても良い刺激となりました。今回の学会参加を通じて、自分の知識が不十分であることを改めて実感し、これまで以上に努力を重ねていきたいと思いました。

最後になりましたが、今回このような機会を与えてくださった玉田教授をはじめ医局の先生方に深く感謝申し上げます。


 

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