神経内科学教室の沿革と概要

川崎医科大学附属病院 川崎医科大学神経内科学教室は本学開学の翌年昭和46(1971)年4月に開設され、初代教授にはわが国神経内科学のパイオニアである荒木淑郎教授が就任されました。その臨床神経学の伝統は第2代 寺尾章教授、第3代 砂田芳秀教授を経てさらに発展し、令和5年4月より、第4代教授として三原雅史が就任し現在に至っています。なお、脳卒中部門は平成18(2006)年4月から脳卒中医学教室として独立しています。

教室の目標

日常臨床で頻度の高い頭痛、めまい、認知症、脳梗塞などの common disease から比較的稀な神経変性疾患や遺伝性神経筋疾患まで、すべての神経筋疾患に対して正確な診断と高度な医療を提供するとともに、それを担う医療チームのリーダーとしてふさわしい優秀な神経内科医を育成することが当教室の第一の目標です。さらに臨床的観察や基礎研究の知見から神経筋疾患の病態の理解や新たな治療法の開発につながる先進的な研究を展開し、神経学の進歩に貢献することも目指しています。

教授ご挨拶

三原 雅史 Masahito Mihara 脳神経内科は脳・脊髄・末梢神経・筋肉などによって構成される神経系の疾患を担当し、めまいやしびれ、頭痛などの日常的に多く遭遇する疾患から極めてまれな神経変性疾患まで、非常に幅広い疾患を扱います。

脳をはじめとする神経系の臓器は他臓器と比べて再生修復能力が低いこともあり、脳神経の疾患は難治であると考えられてきました。しかしながら、近年、様々な疾患の発症メカニズムの解明とともに、抗体医薬や遺伝子治療薬などの新規薬剤の開発や脳刺激療法やロボティクスの開発や神経リハビリテーションなどの進歩など、薬物的/非薬物的治療法の発展は目覚ましく、神経学の分野は単に診断にとどまらず、治療・予防を目指す段階に入ってきています。

しかしながら、まだまだ多くの患者さんは日々様々な症状を抱え、悩みに向き合い生活をされています。いまだ解決していない悩みを解決し、少しでも患者さんの生活の質を改善させるために全力を尽くすことが我々の使命であり、後進の育成とともにチーム一丸となって患者さんの役に立てる診療・研究を発展させていきたいと考えています。

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