川崎医科大学形成外科学教室は1975年に創設され、西日本においては当時唯一の形成外科教室であり、全国においても最も早く創設された歴史ある教室の1つである。関連病院は常設施設13施設、非常勤施設8施設、開業クリニック11であり、数多くの形成外科医を育成してきた。

1975年4月1日当教室が開設され、谷太三郎先生が就任された。開設当初は4人の教室員でスタートしたが、その後教室員の数も増加し、多くの教室員を有する大教室に発展した。また谷先生は日本形成外科学会中国四国地方会の設立にご尽力され、1985年には第28回日本形成外科学会総会学術集会を開催された。

1988年には森口隆彦先生が2代目形成外科教授として就任された。森口先生は1990年には全国に先駆けて「口唇裂口蓋裂専門外来」を開設され、当教室の礎を築かれた。1999年には日本口蓋裂学会理事長、2003年には日本形成外科学会理事長に選出され、第4回日本形成外科学会基礎学術集会(1995年)、第5回日韓国際形成外科学会(2000年)、第27回日本熱傷学会(2001年)、第26回日本口蓋裂学会総会(2002年)、第49回日本形成外科学会総会・学術集会(2006年)、第10回日本褥瘡学会総会(2008年)など数々の学会を主催された。また教室内においては当教室同門会である「平成会」の設立にご尽力され、1989年に設立以来現在では約100名の会員数を誇る、全国でも有数の形成外科学教室に発展させた。

2010年には稲川喜一先生が3代目教授として就任された。稲川先生はマイクロサージャリーを用いた組織移植から、口唇顎口蓋裂などの先天異常まで幅広いレパートリーで数多くの症例を執刀された。現在の当教室における3本柱である先天異常・再建外科・外傷外科の発展にご尽力され、数多くの形成外科医を育てあげた。