当科について

About Us

ごあいさつ

川崎医科大学形成外科学教室のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

形成外科とは身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対しあらゆる手技や特殊な技術を駆使して、機能のみならず形態的にもより正常に、より美しくすることを目的としています。当教室で扱っている疾患は形成外科領域のほとんどをカバーしておりますが、口唇顎口蓋裂などに代表される先天異常部門、乳癌や頭頸部癌術後に行う組織再建外科部門、顔面骨骨折や褥瘡、難治性潰瘍などの外傷部門に対し、特に重きをおいて診療を行っています。

当教室は1975年(昭和50年)に全国において最も早く開設された形成外科学教室の1つであり、日本形成外科学会総会、日本形成外科学会基礎学術集会、日本熱傷学会総会・日本口蓋裂学会など多くの学会を主催し、数多くの実績を積み重ねてきました。平成元年には形成外科同門会として「平成会」を設立し、総会員数は100名を超えています。また関連病院も中国・四国地域には数多く存在し、多くの医局員がこれら関連病院をローテーションしながら、形成外科専門医を取得しております。最近では若い医局員の増加に伴い、教室としての活気が充実してまいりました。今後形成外科専攻医を目指す若い先生方にとっては、非常に充実した研修体制がお約束できると自負しております。

風光明媚なこの倉敷の地において、医局員一同より良い医療を皆様にご提供できるよう日々努力を重ねております。今後とも何卒皆様のご指導をお願い申し上げます。

川崎医科大学形成外科学教室
准教授 戎谷昭吾

教室の沿革

川崎医科大学形成外科学教室は1975年に創設され、西日本においては当時唯一の形成外科教室であり、全国においても最も早く創設された歴史ある教室の1つである。関連病院は常設施設13施設、非常勤施設8施設、開業クリニック11であり、数多くの形成外科医を育成してきた。

「初代」谷太三郎 教授 1975年~1988年

1975年4月1日当教室が開設され、谷太三郎先生が就任された。開設当初は4人の教室員でスタートしたが、その後教室員の数も増加し、多くの教室員を有する大教室に発展した。また谷先生は日本形成外科学会中国四国地方会の設立にご尽力され、1985年には第28回日本形成外科学会総会学術集会を開催された。

「第2代」森口隆彦 教授 1988年~2008年

1988年には森口隆彦先生が2代目形成外科教授として就任された。森口先生は1990年には全国に先駆けて「口唇裂口蓋裂専門外来」を開設され、当教室の礎を築かれた。1999年には日本口蓋裂学会理事長、2003年には日本形成外科学会理事長に選出され、第4回日本形成外科学会基礎学術集会(1995年)、第5回日韓国際形成外科学会(2000年)、第27回日本熱傷学会(2001年)、第26回日本口蓋裂学会総会(2002年)、第49回日本形成外科学会総会・学術集会(2006年)、第10回日本褥瘡学会総会(2008年)など数々の学会を主催された。また教室内においては当教室同門会である「平成会」の設立にご尽力され、1989年に設立以来現在では約100名の会員数を誇る、全国でも有数の形成外科学教室に発展させた。

「第3代」稲川喜一 教授 2010年~2021年

2010年には稲川喜一先生が3代目教授として就任された。稲川先生はマイクロサージャリーを用いた組織移植から、口唇顎口蓋裂などの先天異常まで幅広いレパートリーで数多くの症例を執刀された。現在の当教室における3本柱である先天異常・再建外科・外傷外科の発展にご尽力され、数多くの形成外科医を育てあげた。