診療のご予約

川崎医科大学附属病院
川崎医科大学附属川崎病院

子ども達の笑顔の為に私たちと一緒に働きませんか

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  • 初期研修中の方へ

私たちの3つのポイント

1.豊富な症例数
当病院は大学病院でありながら1次救急から3次救急まで対応します。2013年度は入院件数755件、外来件数(救急外来除く)20022件、救急外来件数6043件であり、common diseaseから、まれな疾患、重症疾患まで幅広く学ぶことができます。

2.女性医師サポート体制
当医局は働く女性医師を全力でサポートいたします。妊娠判明後は基本的に当直業務につくことはありません。母体を第一に考え、負荷のかかる業務は最小限に抑えます。体調が悪い時には休んでも支障が出ないシステムを組んでいますので安心です。産前休暇は出産予定日前の6週間、産後休暇は出産後の8週間となっています。
無事出産を終え、子育ての際もまかせてください。当院は院内保育病児保育を完備しております。就業時間は8時半~17時、外来業務、学生教育、研究などから個々の希望に合わせてフレキシブルに対応いたします。子育てをしながら、しっかりとスキルアップ、キャリアアップが可能です。
もちろんイクメンも全力でサポートいたします。入学式、卒業式、運動会、子どもにとってパパが必要とされる場面はたくさんあります。多くの子どもを元気にする小児科医でも、たった一人の我が子を大事にできないようでは小児科医として失格であると考えます。子どもと一緒に掛け替えのない思い出を作ってください。 また、基本的に夜間の当直明けは午後から帰宅可能ですので、休んだり自分の時間を持ったりすることが可能です。

3.トロント小児病院への短期留学が可能
初期研修2年目に1ヵ月間海外研修が可能です。研修先はカナダにあるトロント小児病院です。そこで最先端の医療現場を体験することができます。毎年希望した先生方が研修に行き、多くのことを学ばれて来られます。後期研修でも可能ですので、将来留学を考えられている先生はぜひ参加してみてください。

入院、外来件数の内訳

 最新の診療業績はこちら https://h.kawasaki-m.ac.jp/data/dept_016/dept_s_dtl/

現在/未来の子育てドクターさん達へ (記:若林 尚子)

特長 「良医」と聞くと、どんなことが思い浮かびますか? 膨大な知識をもつ医師。手技に秀でた医師。いつも温和な医師。説明上手な医師。聞き上手な医師。いろんな良医がありますね。私が目指す良医像にもいろいろありますが、その中に「自分の子どもを大切にできる医師」があります。

 初期研修1年目の4月、私の医師としての初めての仕事の場は、川崎医科大学附属病院小児科でした。その初日に、現在の上司の先生から「自分の子どもを大切にできない人が、他人の子どもを大切にできるわけがない。良い小児科医にはなるためには、まず自分の家族を大事にしないといけないよ。」と言われて、確かにその通りだと感銘を受けたのを今でもよく覚えています。それから数年後に私も母になりましたが、当教室では、より良い小児科医を育成するための一環として、子育てと仕事を両立できるようなバックアップ体制が整えられているので、安心して仕事に復帰することができました。

 私の妊娠から復職までのことを簡単にご紹介します。妊娠がわかってから産休に入るまでは病棟業務を続けていましたが、夜間の当直業務を免除していただけたのがありがたかったです。1年間の育児休暇をいただいたのち、復帰のために申し込んでいた認可保育園には全て落ちてしまいましたが、院内保育所を利用することで育児休暇を延長することなく仕事に復帰することができました。とはいえ、復帰後すぐに出産前と全く同じように働くことは難しく、急な子どもの体調不良で保育園から呼び出されたり、病児保育室が満員で急遽お休みしたり、子どもが入院したりと、仕事を抜けざるを得ないことがしばしばありました。その度に、バックアップの先生が快く診療業務を交代してくださったので、とても助かりました。

 復帰後は病棟業務からは離れ、当日に予約外で来られた患者さんを診療する外来や、乳児健診外来を主に担当しています。前者に来られる方は感染症や急性腹症などのcommon diseaseが大半ですので、primary careの重要性に向き合う良い機会となりました。時間外の業務に関しては、産休前と同様に夜間当直には入らず、月2回の休日の日直にしてもらっています。休日に日直に入る分、代わりの休日がいただけているので、子どもと過ごす時間も保たれています。参観日や運動会にも積極的に参加させてもらえて、とても楽しく仕事と育児を両立することができています。また、私は出産前と同じ勤務時間(フルタイム)で復帰しましたが、育児短時間勤務や時差出勤制度などを利用されている方もいます。子育てが一段落してくれば、外来業務だけをするのではなく、病棟業務に戻ることも可能です。一人一人、その時々の子育てスタイルに合わせた勤務体制を、皆で一緒に考えていきます。

 川崎医科大学小児科学教室は、子育て中のドクターを応援しています。良い小児科医、良き親を目指して、楽しく笑顔で一緒にお仕事できたら嬉しいです。その時は是非、可愛いお子さんの自慢話をたくさん聞かせてくださいね!

カナダ、トロントでの海外研修を終えて (記:北野 太一)

特長 令和2年4月から川崎医科大学小児科学教室に入局致しました北野太一です。私は卒後2年間の初期研修を川崎医科大学附属病院で行いましたが、当院には『Traveling Fellowship Residency Program (TFRP)』というプログラムがあり、初期研修中に1 か月間海外の病院で研修を行うことができます。私も2019 年6 月にThe Hospital for Sick Children, University of Toronto、通称SickKids で研修をさせていただきましたのでご紹介いたします。
 研修中の1か月は新たな発見と驚きの連続でした。研修中にお世話になったClinical Pharmacology(臨床薬理学)は当院にはない科であり、研修前はどのような科かはあまり想像できませんでした。Clinical Pharmacology は病棟を持たないため、主に外来とコンサルテーションがメインでした。外来の内容も多彩で、薬剤の選択の相談や、薬剤が効きすぎる又は効かないために遺伝子検査を施行したり、妊娠に向けての薬剤の中止・変更の相談など様々でした。日本での問診と大きく異なり興味深かったのは、必ず人種を聞くことと、カナダでは合法となっている大麻を吸っているかどうかという点でした。妊娠の相談では、薬物に関して作用機序や、どの段階の動物実験まで安全性が確認されているかなど多くの論文を検索し、休薬による原疾患のリスクに関して丁寧に説明し、患者の希望に寄り添った医療が行われていました。Clinical Pharmacology の外来では検査はあまり行われず、問診が診察のほとんど全てなので初めはなかなか英語を聞き取るのが難しかったですが、後半には7割程度は聞き取れるまでリスニングの力が上がっていくのが日々実感できました。
 週末はナイアガラの滝やニューヨーク観光も行うことができ、めったにない異国文化に触れる良い機会となりました。また、留学期間中はNBA ファイナルに、地元トロントラプターズが出場していたこともあり、町の人々と一体になって応援する高揚感も味わえました。今回の留学では、1か月間一人でカナダで過ごすことで、語学の面ではもちろんのこと、文化の点でも多くのものに触れて非常に有意義なものになりました。また、SickKidsという世界有数の小児病院で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、最先端の知識を身に着けて患者さんに寄り添い、最適な医療を提供できる医師になりたいという今後の具体的な目標についても考えるきっかけになり、将来的には海外留学も選択肢の1つとして意識するようになりました。
 このような海外研修プログラムは当院の特色の1つでもあり、将来小児科医になりたい方にとっては非常に貴重な経験になると思います。プログラム参加に際しては、私を含めた小児科スタッフがサポートしますのでご安心ください。当院での研修を考えており、且つ、小児科志望の方は是非当科に見学にいらしてください。海外のこと、一緒にお話ししましょう!

病院見学は随時受け付けております。まずはメールでお問い合わせください。
川崎医科大学 小児科学教室
メール:pediatr@med.kawasaki-m.ac.jp