画像診断

画像診断はX線撮影、CT、MRI、超音波、核医学検査などのさまざまな画像技術を用いて身体の内部を詳細に評価し、病気の早期発見や正確な診断、病期評価、治療方針の決定、治療効果の判定、再発の早期発見などに欠かせない役割を担う診療分野です。

近年、CTやMRIをはじめとする画像技術は飛躍的に進歩し、高精細な形態情報に加えて、血流や組織特性、代謝、機能など多様な生体情報を非侵襲的に評価できるようになりました。画像診断は現代医療における診療の基盤として、その重要性がますます高まっています。

当科では夜間・休日を含む24時間365日の画像診断体制を整え、迅速かつ的確な画像診断を提供しています。各領域を専門とする放射線診断医が高度な専門知識と豊富な経験を生かして画像を丁寧に読影し、精度の高い診断を行っています。さらに、各診療科と密接に連携し、カンファレンスや症例検討を通じて、患者さん一人ひとりに最適な診療方針の決定を支えています。

大学病院として最新の画像技術の臨床応用や新たな画像バイオマーカーの開発など、より高度な画像評価を目指した研究にも積極的に取り組むとともに、放射線診断医の教育・育成を通じて画像診断学の発展と医療の質の向上に貢献しています。

私たちは先進的な画像技術と専門性を生かし、安全で質の高い画像診断を通じて患者さん一人ひとりの診療を支えています。

CT

当院では、Aquilion Prime 3台(うち1台は高度救命救急センター専用)とAquilion 64の計4台のCT装置を備え、日常診療から救急診療まで幅広く検査を実施しています。

CTはX線を利用して身体の内部を短時間で画像化する検査です。全身のさまざまな臓器を高い空間分解能で観察でき、がんをはじめとする腫瘍性疾患、心血管疾患、脳神経疾患、呼吸器疾患、腹部疾患、外傷など、多くの疾患の評価に広く用いられています。高性能マルチスライスCTにより短時間で広範囲を撮影できるため、患者さんの負担を軽減しながら高品質な画像を取得しています。また、年齢や体格、検査目的に応じて撮影条件を最適化し、必要な画質を確保しつつ放射線被ばくの低減にも努めています。

造影CTでは病変の血流や性状、周囲臓器・血管との位置関係を詳しく評価できることから、腫瘍の発見や病期評価、治療方針の決定、術前評価、治療効果の判定などに幅広く活用されています。さらに、撮影データから多断面再構成画像や三次元画像を作成することで、複雑な血管構造や解剖学的構造を立体的に把握することも可能です。

MRI

当院ではMR 7700(Philips)、Ingenia Elition 3.0T(Philips)、Ingenia 3.0T CX Dual(Philips)、Vantage Titan(Canon)の4台の3テスラ(3T)MRI装置を導入しています。

MRIは強力な磁場を利用して身体の内部を画像化する検査であり、X線を使用しないため放射線被ばくがありません。脳・脊髄などの中枢神経系、頭頸部、心臓・血管、腹部・骨盤臓器、乳腺、骨・関節などの評価に優れ、病変の形態だけでなく、組織の性状や血流、拡散、代謝、機能など多様な生体情報を非侵襲的に把握できます。

3T MRIでは高い信号対雑音比を生かして微細な解剖構造や小さな病変を鮮明に描出できるほか、高分解能撮像や高速撮像、拡散強調画像、MR angiography、MR spectroscopyなど、多彩な先進的撮像法に対応しています。

当院ではそれぞれの装置の特性を生かし、患者さんの状態や検査目的、対象臓器に応じて最適な撮像法を選択しています。また、AIを活用した画像再構成技術や高速撮像技術を積極的に活用し、検査時間の短縮と高画質化を両立し、患者さんの負担軽減と診断精度の向上に努めています。