産学連携・知的財産

さんち室についてsanchi

川崎発!
産・学・官・金の連携を目指して

 2021年度より室長を務めさせていただきます山内明と申します。
 産学連携知的財産管理室(通称“さんち室”)は2016年に発足し、本学の研究成果を社会へ広く還元することを目的に、本学の知的財産を適切に管理するとともに、産(産業界)、官(行政組織)、金(金融業界)、学(アカデミア)といった各方面と協働して社会貢献の一翼を担うことを目指しております。
 発足以前の知財管理体制は、扱われる知的財産の件数が少数だったこともあり個々の事例に応じて管理する形でしたが、海外では活発な産学連携が行われ我が国もその波に乗った施策が展開されており、産学官連携・知的財産管理の必要性は増しておりました。折しも、特許庁(およびINPIT:独立行政法人 工業所有権情報・研修館)からのアドバイザー派遣事業に採用となり、2014~2015年度に広域大学知的財産アドバイザーを招聘し、「西日本医系大学知的財産管理ネットワーク」の幹事校としてその役割を担うことになり、この事業を通して体制整備を行うことができました。晴れて2016年、産学連携知的財産管理室の設置となりました。
 さらに2016~2017年度には、継続的なアドバイザー招聘事業として「吉備地域産学官連携知的財産活用ネットワーク(幹事校:川崎医科大学、参画校:川崎医療福祉大学、岡山県立大学、福山大学)」(プロジェクト支援型)に採択され、2018年度に当該プロジェクトの実用化を無事達成することでこの事業を卒業することになりました。ネットワークに参加された各大学とは現在も学術交流や産学連携の情報交換が続いています。
 現在、担当教員4名(兼務)、知財コーディネータ1名(専任)、そして事務職員3名(専任)の体制になっております。2016~2020年度(大槻剛巳 初代室長)、室の立ち上げとその後の業務の拡張により現在の運用体制が形作られ、現在では学内の発明等の事務(特許申請やPCT申請の際のシーズ評価と実務)、外部組織(企業等)との共同研究等に関連する事務、学外のイベントへの出展、学内イベントの企画などが主な業務となっております。
 特に国際展示会BioJapanや新技術説明会等のイベントでは学内研究シーズの紹介やブース出展にて積極的に研究成果を産業界へ紹介する一方、2017年に自ら立ち上げた展示会「KMS メディカル・アーク」でも研究シーズ・医療ニーズのマッチングを行っています。「KMS メディカル・アーク」はアカデミア発の医学・医療・福祉・健康科学領域の総合的な展示会で、これまで本学発の医療ニーズを基に県内の企業との共同開発を進め複数の商品の実用化が達成されました。
 学外の皆様、本学の研究シーズや医療ニーズについて知りたいことやご質問などございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。
 学内の皆様、産学官連携や知財についてご提案や疑問点などありましたら、ぜひとも室員にお声掛けください。
 これからも産学連携知的財産管理室を何卒よろしくお願い申し上げます。