第19回 FIM講習会in倉敷 / 質問と回答
FIM講習会質問

食事

質問

経管栄養の「管理・注入」において「管理」はどこまでを含むか?注入の道具の準備、流動食を注入ボトルに入れる、注入量を調整する(これは注入?)、道具を洗うなどのあと片付けまで?

答え

注入の管理は、準備から片付けまでを含みます。

質問

自力摂取は可能だが、好き嫌いが激しく自分で食べると残してしまう。本人も分かっており喫食率を上げるためにも自ら介助を望んでいる。は1でよろしいですか?

答え

摂食に患者が多少の協力を行うのであれば2点、協力がなければ1点で評価します。

整容

質問

p.25 スライド6
各項目のしている%を平均するという各項目の評価は主観でいいのでしょうか?
下位項目(口腔ケア、整髪など)における細かい採点方法は存在しますか?

答え

下位項目の細かい採点基準はありませんが、各項目の動作の何%を自分で行っているかで判断してください。

質問

5項目のうち行っていない項目は除外して評価してよいとあります。入院前は歯磨きを行っていたが、入院後より歯磨きを行っていない、本人は気にもしていなかったという状況が恥ずかしながら度々あるのですが、その際は行っていない項目で除外としてよいのか、除外項目とはせずしていないで「1点」と判断するのはどちらが合っていますか?

答え

入院前に行っていないのであれば、除外して採点します。「歯磨きを行わない」ことは、想定されていません。通常は、髭剃りと化粧、入れ歯の洗浄が想定項目です。

質問

片麻痺の方の手洗いで、麻痺側は廃用手となっており、手指の屈曲拘縮や肩関節の可動域制限が有るため洗面台に届かず、普段は使わない為、本人は洗う必要性を感じていません(入浴の洗体で介助で行っている)。非麻痺側は自立しています。この場合は50%として考えるのか、低い方(全介助)で考えるのか、どうなのでしょうか?

答え

整容の場所は決められていません。入浴時も含まれます。下位項目「手洗い」としては、非麻痺側を自分で行うのであれば50%と考えるのが妥当です。

清拭

質問

浴室内の清拭は両足先のみ介助していますが、自室ベッド上ではすべて自立しております。その場合はどちらで採点すればよいでしょうか。

答え

FIMでは、日内変動のある同一項目は低い方で採点します。左右下腿が洗えているかで評価してください。

更衣

質問

講習会の開催をありがとうございました。自身の認識が乏しく質問させてください。更衣(上下)に関して当院では前開きタイプの上下に分かれているものを使用しています。患者様本人が恥ずかしく思ってなく、当院のリハビリ室を利用できていれば2点以上の点数をつけることは可能でしょうか?

答え

質問の意図がわかりかねます。社会的に受け入れられる服として良いのでしたら、評価可能です。誰もが病棟外に出て恥ずかしくない衣服であれば、介助量に合わせて点数をつけます。

質問

病衣は1点になると思いますが、セパレートタイプの物は採点対象になるという認識でよろしいでしょうか。

答え

病棟外に出ることができるものであれば採点対象です。

質問

選択するのが面倒だと終日病衣を着用しているが、病衣から病衣の更衣は自立している。退院時は普段着に更衣動作は自立していた場合、退院時の更衣動作は7なのか?

答え

病衣が病棟外に出て恥ずかしくないものであれば、採点範囲となり、7点です。

質問

義肢装具の着脱に関しては介助であっても5点までしか減点されないとありますが、その他の服着脱も含めて5要素で考える際は、している量として25%のうち何%自分でできているのか算出して計算すればよいですか?

答え

義肢装具以外にも介助を要するものがある場合には、靴、靴下、ズボン、下着に義肢装具も加えて、5要素20%づつとして、介助量に合わせて点数をつけます。

質問

腰椎圧迫骨折のためコルセット装着指示が出ている方についてです。治療用装具は装具に含めないといった文章を以前の研修会の質疑応答で見聞きしたのですが合ってますか?装具に含めないとなると介助で装着していても、更衣および移動の項目で減点対象にはならないと思うのですが、解釈は合ってますか?第17回講習会質問の回答に、コルセットが歩行の目的に不可欠であれば歩行装具となるため「6点」、その他の目的で使用しているのであれば評価の対象外です。とあるのですが、”その他の目的”をどのように解釈したらよいのかが分かりません。

答え

「治療用装具は装具に含めない」という規定は、FIMには存在しません。装着に介助を必要とする場合には、更衣での減点対象になります。歩行が自立している場合に、コルセットを歩行の目的で使っているのであれば修正自立(6点)ですが、装着しなくても自立であれば7点です。たとえば、側弯症の矯正装具などです。通常は痛みの軽減でコルセットが使われますが、装着しなければ痛くて外出できないような場合には減点の対象です。

質問

更衣の姿勢について質問です。座位で更衣を行っている場合「安全性の配慮」で6点と評価するとありますが、これは下衣だけでなく上衣にも当てはめてよいのでしょうか。上衣の更衣を座位で行う事は、下衣に比べて自然ではないかと思って気になっております。

答え

安全性の配慮で必ず座位で更衣するよう指導されているのであれば6点となります。安全性の配慮が不要で立位でも更衣可能な患者が座位で更衣を行っている場合には、減点されません。

質問

下肢装具を使用している場合は、着脱が自立していても、下衣更衣は6点となりますが、考え方としては、下衣更衣時の立位保持に装具を使用するからだと考えるのでしょうか?ADL場面で装具を使用している為に補装具使用が前提となるため最大6点という考え方なのでしょうか?

答え

下衣の更衣をするための補助具として考えるため、修正自立6点となります。下肢装具を付けずに下衣の更衣をすべて自分で行い、最後に下肢装具を自分で装着することができれば、自立(7点)です。

トイレ動作

質問

トイレ動作の採点範囲として「衣服を上げる」「衣服を下げる」「お尻を拭く」とあるが、上記3つが自立していれば、義足の場合においても6点になるか。

答え

義足を付けた状態で自立であれば、その通りで6点。義足は、動作時の安定性に必要との解釈から補助具扱いと判断されています。

質問

紙オムツに関しては、着脱が難しいため5点以下に下がらないとありましたが、ADLが向上しリハビリパンツとなってパンツの上げ下ろしが少し困難になった場合はFIMの点数をどのように解釈すればよいでしょうか。

答え

リハパンツは下着と同様の扱いのため、介助量に合わせて評価をします。

質問

トイレ動作で排泄後に「お尻をふく」や「衣服を上げる」ために立ち上がる動作は、トイレ動作に含まれますか?それともトイレ移乗に含まれますか?お尻をふいたり、衣服の上げ下げ時には手すりを使わず、立ち上がる時にのみ手すりを使っている状況での評価です。

答え

トイレ動作に含まれます。立ち上がる時に手すりを使っている場合には、修正自立(6点)となります。

質問

日中にトイレで排泄、夜間はオムツ対応であった場合、夜間はトイレ動作をしていないので日中の介助量で点数を付けて良いと講義中にありましたが、退院後夜間のトイレを想定している場合でも、現状行なっていなければ日中の介助量で点数を付けても良いのですか? また、リハビリでのみトイレに行っている場合はしているADLとは言わないという判断であっていますか?

答え

「日中にトイレで排泄、夜間はオムツ対応であった場合、夜間はトイレ動作をしていないので日中の介助量で点数を付けて良い」のは、トイレ移乗の項目のみです。現状の状態で評価しますので、トイレ移乗は日中の介助量で評価をします。トイレ動作は、低い方の点数で評価になります。夜間はオムツ対応の場合には、そのオムツ交換に要する介助量を加味して採点します。また、リハビリのみでトイレを行っている場合は、そのとおりです。

排泄コントロール

質問

下剤内服を自己管理していて、排泄も自立していても、下剤内服をしている時点で6点と言う認識でよいですか?

答え

その通りです

質問

日中は便意あり失敗なくトイレで可能、尿意は失敗若干あり。夜間は尿意はオムツでシーツまで汚染あり交換を頼めない。排便は全くない場合の排便の点数は何点なのか?

答え

評価期間でどの程度介助が必要かで判断してください。
排便の評価期間72時間を期間として評価してください。

質問

初歩的な質問かと存じますが、すみません。
トイレへの誘導と導尿とは違いますか?
導尿はカテーテルを使用したもののことを指していますか?

答え

「導尿」とは、カテーテルを用いて排尿することを言います。簡潔的導尿(毎回、挿入する)と持続的導尿(カテーテル留置)があります。「誘導」とは、時間を見計らって職員が排泄を促すことです。排泄コントロールの項目では、排尿介助による基準と失敗の頻度、排尿管理の介助による基準があります。排尿誘導は排尿管理の介助になります。導尿は排尿介助の基準で評価します。尿器や集尿器の介助は排尿管理の基準で評価します。

質問

排尿管理について、「看護師による時間誘導を毎回行い、トイレでも失敗なく排尿する」は、“毎回ではあるが、誘導の時間まで我慢できている”は、自括約筋が適切な時期に緩められる(誘導時間まで我慢できている)として7点であってますか? それとも、毎回誘導が必要なので、1点ですか?

答え

誘導という介助が発生しているので、その頻度で検討してください。「我慢できたかどうか(失禁したかどうか)」は無関係です。毎回、一定時間ごとに誘導する場合は1点です。夜間のみ誘導するという場合は「毎日」に相当し2点ですが、誘導を要する患者の大半は日中も誘導すると考えられます。

質問

テキスト39ページ、真ん中右側の「排尿管理の例」スライドについてです。夜間はポータブルトイレを使用 5点とありますが、これはポータブルトイレを準備してもらっているという前提での点数でしょうか。例えば、ベッドサイドに常時置いてある際は準備が必要なくなるので減点対象となると考えてよいのでしょうか。

答え

①準備や尿のバケツの片づけなどの介助を受けているため5点です。
②常時ベッドサイドにポータブルトイレを設置していても準備はしてもらっていると思います、また尿のバケツの片づけなどを行っているので、準備の5点と評価します。在宅の場合で、自分でポータブルトイレを設置し、尿破棄も自分で行っていれば、修正自立の6点です。

質問

排便管理の介助には失便時のおむつの交換、破棄は入らないのでしょうか。

答え

自分で交換・破棄ができない場合には、介助に含まれます。

質問

時間導尿を毎回行い、失敗はない場合は、失敗よりも介助量で評価し、すべて他者による導尿という認識で1点でよいのか。(失敗はないが、本人の排尿感と失敗の有無の関連性はわからない場合)

答え

テキストP39の「排尿介助の頻度」の「毎日導尿をする」をご確認ください。ただし、すべて自己導尿で自立の場合は修正自立の6点となります。

質問

膀胱留置カテーテルが永久留置となった患者さんの評価について質問です。カテーテル交換は受診し医師が行う指示なのでカテーテル交換を自己で行う事はありません。尿破棄などの管理はすべて自立で行えている場合、6点と判断してよろしいでしょうか。カテーテル挿入も自己管理できて6点とあるので、それを行わない場合は減点対象となりますか。

答え

間歇的導尿か持続的カテーテル留置かにかかわらず、カテーテルの挿入が介助の場合は1点になります。受診時に医師がカテーテル交換を行っていれば1点です。 カテーテルの挿入が自立していて、尿破棄が自立の場合は、補助具の使用で6点になります。尿破棄を依頼している場合は準備の5点になります。

質問

排便管理についてです。問題なくできていた患者(リハパン使用で6点)が、評価数日前よりたまたま下痢になり失敗を繰り返してしまった場合、評価前72時間以内で失敗しているため減点と判断してよろしいでしょうか。それかその前までは問題なかったため、減点しなくてもよいのでしょうか。

答え

72時間の平均的な状況として失敗と介助の量で評価してください。感染症などの特殊事情の場合は除外しても構いません。

質問

排尿をバルーン管理している患者さんで、尿廃棄は自立しているが月1回のカテーテル交換のみ介助にて行っている場合、点数は下がりますでしょうか。

答え

間歇的導尿か持続的カテーテル留置かにかかわらず、カテーテルの挿入が介助の場合は1点になります。受診時に医師がカテーテル交換を行っていれば1点です。
カテーテルの挿入が自立していて、尿破棄が自立の場合は、補助具の使用で6点になります。尿破棄を依頼している場合は準備の5点になります。

質問

排泄コントロールの排泄管理のところで、
①尿器の使用、尿器をあてる、は、介助頻度で点数が変わりますよね。その頻度は、75-50%ではなく、排尿介助の頻度に記載されている導尿と同じような感じですか?それとも75-50%の割合ですか?後始末の尿破棄やオムツについても細かく記載ないので少し困りました。調べたら良いとは思いますが、一度お伺いしたく思います。
②また、排泄管理のところの資料で、点数がない部分については、点数を付けないということでしょうか?
③介助:尿器・オムツのところで、尿破棄の4点以下はないですか?交換依頼は認知ではなく、こちらですか?ここは後始末のことで、どれくらいしたかなので、回数や割合や頻度に当てはまるような気がしますが。
④排尿管理の頻度で、毎日導尿しないが4点、毎日導尿するにも4点の記載があります。そこはかぶるのでしょうか?
⑤採点の方法として、1)失敗により介助の回数、2)後始末:道具(尿器)の介助方法やおむつ介助の方法の頻度(介助量?)、3)導尿介助頻度、で1番低いもので採点をつけるで良かったですか?また、時間誘導は促しになるため、5点ですか?
なお、全体的にみると、道具の使用や失敗の採点基準で点数がバラついていて混乱します。
後で見返させていただき資料でちょっと混乱してます。
申し訳ございませんが、よろしくお願いします。

答え

①排尿コントロールは、排尿の失敗と介助の量、導尿の頻度で評価します。「尿器をあてる」は介助量で評価するので、50-75%の介助(自分でする回数<してもらう回数)を受ければ2点です。ただし、週に1回以下の介助では5点になります。また、オムツの交換を含む介助の全ての項目を判断の上で、総介助量で点数を採用してください。尿破棄のみ介助を受けている場合には、5点となります。
②申し訳ありません。スライド番号が不明のため返答できません。
③介助は、尿器介助や尿破棄などの全ての介助を評価します。尿破棄以外のすべてが自立していれば5点です。オムツ交換依頼ができるかどうかについては、排泄コントロールでも評価します。ご指摘の通り、問題解決でも評価する項目です。「オムツの交換が依頼できる=2点」というのは、尿失禁の後始末が自分でできない場合のことです。
④1週間の合計の介助による導尿回数が2-6回程度(1日1回未満)であれば、4点の評価です。 毎日導尿している場合は、「自分でする回数>してもらう回数」場合は4点です。してもらう回数が多い場合には、それ以下の評価となります。介助による導尿の頻度で判断していただくと、重ならないと思います。
⑤各介助内容の総合的な割合で評価して、点数を採用してください。介助の内容は同一の物ではないので、低い方ではありません。時間誘導は、すべて失敗とみなされ、1点となります。
資料の示し方へのご指摘ありがとうございます。

移乗

質問

歩行が主要な移動手段の場合起立動作も評価対象とありますが、評価基準はどのような形になりますか。移乗と起立の平均値を出すような形になるのでしょうか。

答え

起立動作に介助を要するが、病棟生活で車椅子を使用しない例は、想定していません。したがって、起立に手すりを使用すれば6点、監視が必要なら5点です。車椅子を使用するのであれば、その時の移乗動作を評価してください。

質問

シャワーチェアや浴槽の椅子、滑り止めマットを自分で準備か備え付けの物を使用し自立が6点ですが、シャワーチェアや滑り止めマットは補助具に含めないのに、なぜ6点になるのか理解が不十分のため教えてください。

答え

「シャワーチェアや浴槽の椅子を補助具として使用する場合には6点」と変更されています。補助具ではない場合には自立(7点)ですが、ひじ掛け(備えつけの手すり)などを使用すれば6点です。滑り止めマットなどは補助具になるので6点となります。滑り止めマットに似た床材が敷き詰められた施設で、取り除けない場合には(全患者が使用)、滑り止めマットが不要な患者は7点です。

質問

シャワー浴について。浴室内の移動時にシャワーチェアの肘掛けを支持した→6点
移乗時の起立着座時に肘掛けを支持した→6点
肘掛けを使用せずに移乗できた→7点
の解釈であっていますか?

答え

その通りです。

質問

講習会資料の18ページ「浴槽移乗の例2」についてですが、浴槽から出る際に片足を介助した。とあり、こちらの評価点数が3点となっていますが、4点ではないでしょうか?
講義内容を聞き逃していれば大変申し訳ありませんが、改めて説明していただけると幸いです。

答え

講義では4点と説明しましたが、資料の記載は間違いです。申し訳ございませんでした。

質問

テキストP27にて、「日内変動や介助者による違いなどは低い点数を採用」「難易度の異なる動作内容の場合は平均」とありました。移乗においては往復で低い方を採点するとのことでしたが、行きと帰りで「難易度が異なる」と見做されないのはなぜでしょうか。

答え

現在、FIMは米国のFIMver3を基準に考えられています。その中で移乗動作の行き・帰り、階段の昇り・降りは低い方の得点を採用すると決められていますので、その基準に準じているからです。

質問

機械浴や座位入浴装置にて入浴を行なっている場合には浴槽への移乗は行なっていない為、1点と判断して良いのでしょうか?

答え

介護浴槽使用の場合は採点方法が異なります。介護浴槽に付属するストレッチャーやチェアへの移乗が自立しており、湯に浸かることのみ電動式で介助を受ける場合は、中等度介助の3点となります。しかし、ストレッチャーやチェアへの移乗動作に介助が必要な場合は介助量を考えてさらに減点します。

質問

脳卒中患者で車椅子移乗の介助量が重い場合、車椅子への移乗はリハビリ、ベッドへの戻りは看護師と分業している事があります。リハビリでしか移乗していない訳ではないので、しているADLとして点数を付けても良いのですか?

答え

基本的にはベッド↔車椅子の移乗動作を病棟で評価を行って採点してください。往復で異なれば低い点数で採点します。

質問

ベッド移乗に関して。
起き上がりが中等度介助、移乗が軽く引き上げる程度の介助量だとすると、何点になりますか?
また、移乗や移動に関して、「時間がかかる」というのは、常識の範囲内の3倍の時間という認識であってますか?

答え

介助量を参考に考えていくので、引き上げる介助は中等度介助、起き上がりにも中等度介助であればどちらにしてもこの場合は3点となります。起き上がり完全介助、移乗動作は完全自立の場合は3点となっています。あくまで移乗動作を主として採点するので、起き上がりに多くの介助量を要すれば程度に応じて減点します。
時間の認識は常識的な時間の3倍で結構です。

移動(階段も含む)

質問

移動距離についてですが、環境上、お部屋とトイレ、食堂の位置関係が近く、15m以内で行動できてしまう患者さんをどのように解釈したら良いでしょうか。能力としては50m以上移動できても病棟生活上15m以内を介助で移動している場合は2点となりますか。

答え

している能力として15m以上であれば、1点、2点、5点の内訳で採点します。50m以上の歩行が訓練場面でしかないのであれば、病棟内での看護師による歩行練習(50m)も評価の参考として採点してください。

質問

歩行を評価する時、弾性サポーターなどは補助具に入りますか?

答え

サポーターを装着することで歩行耐久性が変化する場合は、補助具とみなして6点となります。歩行の補助としてサポーターを装着しているのでない場合は、7点です。

理解・表出(コミュニケーション)

質問

基本的欲求の表出でうなずいたり首振りでの返答は2点ですか

答え

「2点」です

質問

理解についてです。
FIM採点14番目ですが頻度は80%で理解できてるで4点、ゆっくり強調だと3点になると思うのですがこの場合は何点になるのでしょうか

答え

「FIM採点」問題14.【理解】排泄や清潔についての質問で、5回に1回はゆっくり強調して説明することが必要。→正解4点
解説:排泄・清潔に関する話題は基本的欲求なので、5点以下。ゆっくり・強調は手助けで、手助けの頻度は1/5=20%で、80%は自立しているので4点。

社会的交流

質問

内気な性格ではなく、認知機能低下等により自発性が低下し臥床傾向の方をどのように判断したら良いでしょうか。訓練拒否など迷惑行為はまったくなく、声をかければやり取りが可能です。排泄や食事の時間等で声掛けをするという手間はありますが、迷惑でもなく不快感も他者に与えておりません。看護師の中ではむしろ動かないのでちょうどよいと判断するスタッフもおります。

答え

社会的交流は、意識障害や自発性低下があっても、迷惑や不快感を与える言動が無ければ減点されません。日常生活動作や訓練などに促しが必要な場合でも、他者に迷惑や不快感を与えていなければ減点されません。

質問

言葉で言えなければ必然的に2点以下になるという解釈になるのでしょうか

答え

「社会的交流」として答えては如何でしょうか?社会的交流は、言葉を発することができなくても、迷惑や不快感を与える行動が無ければ減点されません。交流する機会において、会釈するなどの行為があれば減点されませんが、まったく無反応であれば減点の対象となります。

問題解決

質問

金銭管理、薬管理等複数の複雑な問題があり、それぞれ点が異なる場合は、点が低い方を評価点とするのか、平均をとるのか?

答え

金銭や薬の管理は「複雑な問題解決」に該当し、できるか?できないか?を判断します。複雑な問題解決が一つでもできていない場合は、できないと判断し、「簡単な問題解決」で採点してください。なお、「簡単な問題解決」は、いくつかの問題解決の項目を挙げて、平均をとってください。

質問

服薬管理についての質問です。テキスト53ページの上段左側のスライドにボックスやカレンダーで管理、看護師が準備している場合は5点とあります。この準備に日数は関係しますか?当院ではよく1日分だけ配薬して自己管理という事があり、1週間分準備されている人との違いをどう区別したらよいか迷っています。

答え

看護師が配薬している場合、配薬した薬を自己管理できているかどうかを判断します。配薬している日数は関係ありません(もちろん内服のたびに配薬をしている場合は別です)。配薬された薬を正しく内服できていれば7か6点、看護師がボックスに入れている場合は5点、配薬された薬が正しく内服できず看護師の助言や修正が必要な場合はできていないと判断されます。

記憶

質問

記憶の項目で5点となるのは具体的にどのような場面がありますか?

答え

日課、人の認識、依頼の実行の3項目の合計が90%以上(100%未満)できている場合です。

その他

質問

FIM全般なのですが例として社会的交流で15回に何回のような回数で評価を行う項目の場合、どの程度の期間で評価を行うことが望ましいでしょうか。指標があれば教えていただきたいです。

答え

評価期間の中で母数を決めることとなっています。
基準に関しては各施設で判断してください。期間について明確な取り決めはないですが、米国では入院時は3日以内、退院時は退院になるべく近い時期と言われています。排便管理の評価については出ないこともあるため、「72時間を目安に」と記載されています。しかし、排泄の失敗で「5点:月1回未満」と記載されていますが、1か月間も評価期間を取っている施設はないと考えられます。

質問

過去の質問の更衣のところで、システム化されているものは事前の準備に含めないとありましたが、病院や施設では更衣以外にもシステム化されているものが散見されます。同様の考え方で事前の準備に含めないと認識してよろしいでしょうか。

答え

病院のシステムとして、「服の取り出しは職員が行う」と定められている場合には、取り出しを患者が行うことが可能と判断できれば更衣では減点しません。問題解決の項目については、「服薬は看護師が毎回、配布する」と決まっている場合には服薬管理ができるかできないかは不明ですので、そのことについては複雑な問題解決の評価内容に含めないこととします。その他の項目については、システム化された内容の取り決めはありません。

質問

先ほどFIM採点を行い提出しました。「正答・解説解答はスコアを表示をクリックして」とありますが、「スコア表示」のボタンが出てきません。何か間違えて送信しているのでしょうか。

答え

毎年数名この表示が出てこないという報告があります。そのため、後日事務局からメールで正答と解説をお送りしておりますので、そちらをご覧ください。