第15回 FIM講習会in倉敷 / 質問と回答
FIM講習会質問

食事

質問

食事は自立されているが食事以外の時間に提供される栄養補助食品の蓋開けに介助が必要な場合も5点になるのでしょうか?

答え

食事以外の時間外に摂取する栄養補助食品の場合でも実際の介助と同様の評価で行います。

質問

6点の「食事に時間がかかる」というのは何分ぐらいなのか目安はありますか?

答え

食事摂取にかかる時間が通常の3倍以上かかる場合に「時間がかかる」判断します。

質問

とろみ剤を使用し、水分にとろみをつける場合は準備に含まれますか?

答え

準備と考えて5点の評価となります。

質問

食事動作のかき集めを1食に対して1度しか行わなかった場合は何点になりますか?

答え

そのほかの評価項目に減点がない場合、かき集める介助を1度でも行っているのであれば減点になります。1度のみなら、4点となります。

質問

パックの醤油やソースを開け介助を行い、掛けるのは自力で行った場合は何点になりますか?

答え

パックの開封のみでも準備になるため5点になります。

質問

「軟飯」のような炊き方の違いは食形態の工夫として6点になりますか?

答え

嚥下障害などの障害に対して、軟飯を栄養部が作っている食事の食形態の工夫であれば、6点となります。食事場面で介助者が加工する場合は5点となります。

整容

質問

「電動歯ブラシは、電動でなければならない理由があれば自助具と同様の扱い」と説明されましたが、『脳卒中の機能評価SIASとFIM[応用編]』61ページには、「健常者でも、電動歯ブラシを日常的に使用している場合がある。・・・自立していれば自立の7点になる(=好みやこだわりで電動歯ブラシを使用しても7点と解釈できる)」と記載されています。どちらで解釈すればよいのでしょうか?

答え

障害が理由で、電動歯ブラシで口腔ケアを行っている場合は6点以下となります。好みだからという理由で普通歯ブラシも自立して使用することができるが電動歯ブラシを使用している場合は7点となります。

質問

口腔ケアの際に使用する洗面台の高さが本人に合わず椅子が必要な場合、椅子の出し入れに介助を要すると準備となり5点になりますか?

答え

動作を行う姿勢は採点対象外なので椅子の出し入れの準備は減点となりません。

質問

義眼を装着している場合は、採点対象に入れなくてもいいですか?

答え

含まれません。

清拭

質問

下腿切断など、切断肢がある場合、分母を減らすのでしょうか、切断肢がないためできると評価するのでしょうか?

答え

切断肢を除いた身体部位を分母として評価をしてください。

更衣

質問

上衣更衣において、下着の被りシャツは見守りで可能ですが、上着のボタンを留める際に介助を要するといったように、衣服の種類によって介助量が異なる場合、何点となりますか?

答え

前開きシャツを着る日とかぶりシャツを着る日があるという場合には頻度の多い方で採点します。普段から前開き服とかぶり服を重ねて着用している場合は、全項目を評価して採点します。この場合、前開き服4項目とかぶり服4項目の場合なら、合計8項目で採点し、ボタン留めのみの介助なので4点となります。

質問

社会的に受け入れられる衣服での評価とありますが、病院入院中の病衣等は採点外になるのでしょうか?

答え

病衣は対象外です。コンビニなどに着ていける衣服なら評価する、と考えてください。

質問

下衣更衣で、紙おむつは5点までしか減点されないっと仰られていましたが、寝たきりの方の紙おむつを介助する場合も5点になるのでしょうか?

答え

ズボン、下着、靴下、靴の4項目が自立しており、紙おむつのみの介助であれば5点となりますが、基本的な4項目に介助を要しているならばその介助量で評価します。

質問

下衣について質問です。装具の着脱は自立。靴下など4動作は全介助の場合、点数は1点で合っていますか?「装具は〇点までしか減点されない」という説明に混乱してしまいました。

答え

ズボン、下着、靴下、靴の4項目が全介助ならば1点です。
これら4項目が自立しており、装具のみに介助を要しているのであれば、装具着脱の介助量がどの程度であれ5点以下にはなりません。

質問

片腕を通す動作は肩に服をかける動作までなのか?それともその手前の上腕まで通すことを観察するのでしょうか?

答え

肩までです。

質問

尿パッドを外すことは簡単な動作だと思いますが、つける動作は位置決めなどの配慮が必要なので、難しい動作ではないでしょうか?

答え

パッドの修正は難易度に関わらず下着と同様に評価します。

質問

当院では、着替えを持参しなくてもいいようにCSセットを契約してもらい、寝巻きやリハビリ時の服(トレーナー)を病院に置いてあるものを使用しています。契約されている方は点数が1点になると聞いたことがあります。着替えが自立されている場合の点数を教えてください。

答え

契約されている衣服であっても社会的に受け入れられる衣服であれば7点です。

質問

長期療養病棟に勤務しているのですが、入院されている患者様はほぼ全員が病衣を着用されています。今後の方針が退院ではなく長期療養予定の患者に限り病衣も社会的に受け入れられる衣服として捉えられると、動作面で評価点数も変わってくるかと思うのですが、それは可能でしょうか?

答え

社会とは院外の一般社会を指すため、長期療養の患者様であっても病衣であれば評価対象外になります。

トイレ動作

質問

ベッド上安静の患者さんで排尿は尿器使用でズボンの上げ下げ自立、排便のみトイレの使用を許可されズボンの上げ下げ・清拭が自立していたら7点の採点ですか?また排尿は同じ条件で、排便時は介助してもらい交換をされていたら、低い方を反映という形で1点になりますか?

答え

ズボンの上げ下げ動作と清拭が自立していれば7点となります。
ご質問の条件の場合で、排便時のみに介助をされているならば日内変動として低い方を採用して採点します。

質問

トイレ動作に関してですが、立位に介助を必要とする場合でも、立位を経由しないで動作を実行できる場合、FIMの点数は7でいいですか?

答え

トイレ動作はズボンを下げる、会陰部の清拭、ズボンを上げるの3項目で評価するので、立位を経由するかしないかは採点対象外となります。そのため立位を経由せず動作が自立しているならば7点と評価されます。

質問

リハビリパンツ使用時のパットの交換は行えるがパット修正が必要な場合は何点になりますか?

答え

パッド修正の場合は下着着脱項目で減点となります。

排泄コントロール

質問

排尿・排便管理において、ポータブルトイレの使用は尿器などと同様に道具の使用に含むのでしょうか?

答え

道具に含みません。医療者が準備を行う場合には準備の5点となります。自分で準備・片付けを行う場合は自立となり7点です。

質問

排便管理の介助で浣腸・摘便・腹圧援助をした時点で1点になるのでしょうか?それとも座薬同様の採点基準になるのでしょうか?

答え

浣腸・摘便・腹圧援助をそれぞれ分けて、介助量から採点を行い、最も低い点数を採用します。

質問

定期的に看護師サイドからピコスルファートなどを服用管理する場合は、点数はどうなるのでしょうか?

答え

定期的に排便に関する薬剤を使用しているため、6点となります。服用管理については減点の対象となりません。

質問

排尿コントロールで定時誘導と本人希望時どちらも誘導してる場合は何点になりますか?

答え

看護師が定期的に誘導しているため1点となります。

質問

排便コントロールで浣腸をしている場合、介助の程度は、浣腸の頻度で判断してもいいですか?

答え

浣腸を介助で行う必要がある場合には2点で評価します。

質問

排尿管理について質問です。残尿量が多く尿路感染リスクがあるため自宅で終日バルンカテーテル挿入となった症例です。
日中はバルンキャップを自身で操作し排泄、夜間は転倒リスク・切迫性尿失禁などの観点から就寝前〜朝までバルンバッグ接続の対応。バッグへの接続及び排泄後の処理は全て家族介助の場合、夜間の点数で採点して1点となるでしょうか?

答え

原則に従い、夜間の点数の低い方での評価をお願いいたします。

質問

オムツ対応で毎回失禁ですが失敗はありません。本人の意思で排尿時ナースコールにてパット交換の依頼はできます。しかし、当院の対応として定時の交換しか行えていません。しているADLの評価では何点を付けることが妥当でしょうか?

答え

交換を依頼できない状態で交換を医療者が行っているとある為1点と判断します。

質問

終日リハパンを使用しており、日中は失禁する事無くリハビリでのトイレ誘導や自分でコールを押してトイレにて排尿・排泄が出来ていますが、寝ている間に失禁している事が2日に1回程度の頻度であり、ベッドシーツまで汚染している事が多いです。この場合は、2点になりますでしょうか?

答え

失敗の頻度で評価する場合には、週1回未満は4点、1日1回未満の場合は3点、毎日の場合は2点と評価します。今回の場合は2日に1回の頻度ですので3点の評価となります。

質問

テキスト内の具体例集の中でバルーン留置の項目P67-P68について
3 膀胱洗浄のほかに集尿袋を1日に2回空にしてもらっている
1 介助者によるバルーンカテーテル管理を受けている
とありますが、当院ではバルーンの集尿袋は2回/日看護師により破棄しており、必要なければ膀胱洗浄も実施しません。この場合、介助量としては1点で評価していますが膀胱洗浄が必要な場合のほうが点数が高くなるのはなぜですか?

答え

膀胱洗浄をする行為を4点と定義しています。テキストの評価をした判断基準が分かりません。持ち帰り検討してください。

質問

講習会資料P39の「排尿管理の例」に関して質問がございます。スライド内では「日中は自立 7点、夜間はポータブルトイレ使用 5点、尿破棄 5点」とあり、口頭で配点を5点とされていました。
尿破棄が5点であることから、低い点数を採用し配点が5点になることは理解できます。質疑応答で排尿管理においてポータブルトイレは道具にふくまれない、とありましたが、スライド内の「夜間はポータブルトイレ使用 5点」とは、失敗と介助量の観点からどのように理解したら5点となるのでしょうか?
「夜間はポータブルトイレ使用」という言葉を、「夜間はトイレに間に合わない恐れがある」と読み替えて、失敗するかもしれない可能性を月1回未満と仮定し、失敗による採点基準の5点に当てはめた方が良いという事でしょうか?

答え

ポータブルトイレを準備する為5点。ポータブルトイレにたまった尿破棄を行う行為が5点と評価されます。

移乗

質問

ベッド‐車いす移乗の際に、手すりを把持することができず腋窩介助にて起立し(軽介助または支持程度)、方向転換時は腋窩支持のみで、ご本人自身が方向転換できる場合は何点になりますか?

答え

腋窩を引き上げれば3点になります。触れる程度の軽度の介助であれば4点です。

質問

シャワーチェアーへの移乗の際の評価のポイントを教えてください。

答え

移乗動作のポイントはすべて共通です。介助量により点数をつけてください。
例:軽く触れる場合は4点、引き上げる場合は3点です。
その他項目として、シャワー浴で済ませていた患者が、浴槽に出入りするようになると移乗の点数が下がることがあります。しているADLで評価してください。
監視の希望や椅子を押さえるなどで点数が変化します。脱衣室などでの移乗動作なども点数に入ります。

移動

質問

階段12から14段手すり使用しての自立は6点でよろしかったでしょうか?手すりは補装具にあたりますか?

答え

手すりは補助具なので修正自立の6点です。

質問

移動手段が歩行で車椅子の使用がない場合でも車椅子の項目のFIMは最大6点ですか?以前に車椅子の使用がなければ使用なしで7点になると聞いたことがありますがこれは間違いですか?

答え

車椅子使用では修正自立となるので最大で6点となります。歩行で自立であれば7点と採点します。
講義内で説明があったように。退院時のことも含めて評価を行います。歩行・車いす両方の評価をとっておき最終的に移動手段として用いられる方の点数を採用してください。している評価がFIMなので普段の頻度の多い方を採用してください。

質問

歩行器の種類について条件はありますか?例えば7歳以上の小児患者(脳性麻痺等)でサドル付き歩行器を使用している場合、50m以上の歩行が可能であれば6点と採点してよいのでしょうか?

答え

補助具の使用があれば最大で6点となります。歩行器の種類で点数は変わりません。ただ、杖使用では軽度介助が必要。歩行器であれば修正自立など点数の差が出る場合は低い方で採点します。

質問

移動の例3 車椅子で15m移動しているが、角を曲がる時に介助が必要、の回答の説明がよく分かりませんでした。

答え

移動では最初に50m移動しているかどうかを考えます。50m移動できなれば15m移動可能かを考えます。15mまでしか移動できない場合は最大で5点となります。その後は介助量で2点になるか1点になるかを考えます。表を見てください。

質問

階段の評価で、修正自立の安全性の考慮が必要というのは、監視とはどのように区別するのか?

答え

階段はできるADLで評価するので、監視がなく行える時点で6点以上となります。安全性の配慮で考えられる一例としてゆっくり行うや、手すり以外にも補助具を使用して降りるなどがあります。

質問

①生まれつき脳性麻痺で長期入所されている患者さんで屋外では車椅子移動50m自立、屋内では四つ這い50m以上自立している患者に関して点数は何点でつければよろしいでしょうか?

答え

歩行。車椅子以外の移動手段として這って移動する場合も歩行と同様に考えます。歩行のルールに従って自立の7点と考えます。屋内を自由に這うとすれば15m以上自立と考えて5点と採点します。移動の頻度から考えてあとは採点します。

質問

階段において、できる能力として評価ができなかった場合、歩行距離で代用して評価できると聞いたことがありますが、これは誤りでしょうか?未実施のため1点となるのでしょうか?

答え

FIMでは階段評価を歩行距離で代用評価することはありません。階段評価ができなければ1点と採点してください。

理解・表出

質問

7点や6点における、複雑・抽象的な内容が理解できる、という評価基準は、5点以下とは違い、聞き取るのみではなく、内容の理解も評価内容に含めるということでよろしいのでしょうか?

答え

複雑・抽象的な内容が理解できるかどうかで評価します。聞き取った内容の解釈・判断は含みません。

質問

退院後の生活に関してなど複雑な話をST訓練中にSTとは「できる」けれども、実際の退院時の話し合いの際には主治医や家族などが話をして本人は「していない」場合、「できる」で採点してよいのでしょうか?

答え

FIMでは、している内容で採点してください。

質問

声かけや呼び名に対する頷きや笑顔などの反応がある方はどのように評価するか?(自発的にはない)

答え

頷き、首ふりでの反応は2点になります。

質問

気管切開患者における理解・表出を採点するにあたり、悩んでいます。どのように採点されているのでしょうか?

答え

うなずきや書字、文字盤などを使用しても評価の対象となります。

社会的交流

質問

Locked-in症候群の患者さんの例ですが、「適切な関わりを積極的に取れない~自覚がない」=1点。
「瞬きで~と考えている」=7点とありますが、社会的交流だけは低い方の点数が採用されないのは何故ですか?

答え

適切な関わりを積極的に取れない場合や取れていないという自覚がなければ1点、瞬きで挨拶をして他者と交流を持ちたいと思っている場合は7点になります。社会的交流でも「瞬きをして挨拶をして交流を持ちたい」と思っている方が高いので、問題はありません。

質問

元々ひきこもりで、他者と交流を持っていなかった方で、リハビリには拒否なく参加できる場合は、迷惑行動には含まれず、7点でよいのでしょうか?

答え

他者との交流は積極的ではないが、集団に誘えば拒むことなく適切に行動をとることが出来る場合は、いわゆる「内気」な性格と解釈して7点となります。

質問

入院時は不適切な行動があり、行動コントロールが必要で投薬を受けていたが、徐々に環境に慣れ退院時には投薬もせず適切な行動が取れるようになっていたら点数は6点でしょうか?7点になりますか?

答え

適切な行動がとれるならば7点になります。

質問

社会的交流の例、ロックドインの患者の回答で自覚がなく1点、交流を持ちたいと考えているので7点とありましたが、総合的にはより低い点の1点として採点すべきではないでしょうか?

答え

1点は適切な関わりを積極的に取れない場合、取れていないという自覚がない(病識がない)場合、7点は瞬きで挨拶をして他者と交流を持ちたいと思っている場合となります。病識があり、交流を持ちたい場合は7点になります。

問題解決

質問

移動は歩行自立であるが、退院希望が強く離棟リスクがあるため、常時センサーを使用中。現時点で危険行動はみられていない。採点は、問題解決で5点とするのか、移動項目の安全面の配慮として6点とするのか?

答え

問題解決の判断では適切なタイミングでナースコールなど医療者を呼べていない為、その頻度により採点してください。歩行の安全面への配慮は転倒などへの配慮である為、離棟は問題解決の項目での判断で良いと考えます。

記憶

質問

依頼内容を実行してもらうために、繰り返しや確認などの配慮が必要な場合は、記憶の項目が減点されるのでしょうか?理解の項目が減点されるのでしょうか。その両方でしょうか?

答え

依頼内容を実行するため、記憶の項目での評価が必要です。理解は聞き取ることまでが採点範囲となります。

質問

「人からの依頼の実行」を3分程度の初回評価で判断する場合、具体的にどのように評価したら(どのような質問をしたら)よいでしょうか?

答え

日常生活場面でどれだけ出来ているかで評価してください。他人からの依頼の実施の場合には、無関係な3段階の命令や指示で評価ができます。

その他

質問

FIMを院内で導入しようとしているのですが、小児の施設という事もあり、Wee fimも必要になってくるかと思います。ですが、なかなか公式の資料等が見つからず導入を迷っています。FIMの適応年齢以下のケースの場合、どのように取り組んだら良いでしょうか?講習会としての見解が知りたいです。

答え

小児リハビリテーションの評価尺度 ADLの評価尺度 WeeFIM原著は以下の通りです。
Guide for Uniform Data Set for Medical Reha-bilitation for Children (WeeFIM)・Version 4.0-community/outpatient.State University of New York at Buffalo,Buffalo(NY),1993.
その他、里宇明元・他:こどものための機能的自立度評価法(WeeFIM).総合リハ21:963-966,1993.の論文があります。参考にしてください。

質問

認知項目でHDS-Rで事前に評価している際は、FIMに反映してもいいのでしょうか?

答え

検査や訓練場面ではなく,日常生活場面での様子を評価してください。

質問

階段についてですが、12から14段昇降している場合の3から1点の具体的な説明が知りたいです。

答え

3点:12から14段の昇降はするが、介助者に支えてもらい、次の段に足を進めてもらう。
2点:8段の階段を触ってもらう程度で昇降する。4から6段を一人介助で昇降する。