川崎医科大学 病理学1

スタッフ

スタッフは川崎医科大学と川崎医科大学附属病院を兼務しており、教室は臨床医学に属しています。

教授 定平 吉都

Yoshito SADAHIRA, MD, PhD
Professor

定平 吉都

【自己紹介】
岡山大学第一病理学教室(粟井通泰教授)の大学院時代から骨髄を主体とする造血臓器の病理が研究対象で、東京大学医科学研究所細胞化学への内地留学や米国シアトルの箱守仙一郎先生の下への海外留学、川崎医科大学実験病理学教室(木本哲夫教授)での研究生活などの経験から、細胞生物学的な背景も考慮しながら病理学的研究を進めてきました。現在は病院病理部での診断業務が主体ですが、年に一度、海外の学会に参加しています。今後は日本においても骨髄病理診断が臨床科から信頼され、MDSその他の診断基準に病理所見が取り入れてもらえるよう努力したいと思います。
そして、多くの仲間とともに楽しみながら病理学を探求し、世界に羽ばたく人材を育んで行けたら最高です。

【専門】血液病理
病理専門医、
細胞診専門医
骨髄病理研究会
代表世話人
釣りが趣味。

准教授 秋山 隆

Takashi AKIYAMA, MD, PhD
Associate Professor

秋山 隆

【自己紹介】
昭和40年岡山市生まれ。『秀吉の水攻め』で名高い備中高松 (川崎学園のある中庄地区とは中学では隣の学区)で育ちました。岡山一宮高校の2期生で、昭和59年に岡山大学医学部に進学しまし た。卒業時に、学生時代に余りに勉強してこなかったことを反省し、4年間病理学の大学院で医学全般をもっと勉強してから内科に進もうと思って、岡田茂教授の門を叩きました。出来の悪い教室員でしたが、学位と専門医の資格を得る事ができました。その後、サンフランシスコ郊外にあるカリフォルニア大学バークレー校にも2年弱留学させて頂きました。911テロの前でもあり、とても楽しい生活を家族で過ごすことができました。平成14年、同門の定平先生が当教室の教授に就任された際にこちらに赴任してきました。赴任当時は婦人科病理を専門としていました、現在は消化管病理を専門としています。病理学の面白さや重要性を学生諸君に理解して頂き、一人でも多くのレジデントが当教室で魅力ある病理医生活をスタートしてくれるように努力したいと思っています。

 
 オーケストラのページ

【専門】消化管病理学
病理専門医、
細胞診専門医
学生時代は吹奏楽・オーケストラでトランペットを吹いていました。
現在はオーケストラの指揮を専門としています。

准教授(総合医療センター) 物部 泰昌

Yashumasa MONOBE, MD, PhD
Associate Professor /Kawasaki Hospital

物部 泰昌

【自己紹介】
現在、岡山市の川崎医科大学総合医療センター 病理部で勤務しています。

他科とのカンファレンスは毎週1回の消化管のカンファレンス(外科・内科・放射線科と合同)、月に1回気管支カンファレンス(呼吸器内科、放射線科と合同)とCPCを行っています。病理部の検体と特徴として食道癌、皮膚腫瘍、肝生検(NASH)症例が多い傾向があります。



【専門】
日本臨床病理学会認定医
(臨床検査医)
日本病理学会認定医(病理医)
日本臨床細胞学会専門医・
指導医
日本病理学会病理専門医
研修指導医
得意分野
外科病理 細胞診

講師 伊禮 功 (川崎医療福祉大学 医療技術学部感覚矯正学科 教授)

Isao IREI, MD, PhD
Assistant Professor
Professor/Department of Sensory Science,
Faculty of Health Science and Technology, Kawasaki, University of Medical Welfare

伊禮 功

【自己紹介】
学生時代から数えますと、25年の歳月を川崎学園で過ごしており、遠い故郷を忘れ、すっかり岡山県に馴染んでいます。現在は川崎医科大学附属病院・病院病理部での診断業務が主体ですが、川崎医科大学、川崎福祉大学感覚矯正学科の教員(併任)と、“一人三役”の状態で、奮闘中でもあります。大学院では呼吸器病理が研究の対象でしたが、近年、頭頸部領域に興味が移りつつあり、ひとつの臓器に拘らずに診療、研究を行なっている次第です。

【専門】呼吸器、頭頸部
病理専門医、
細胞診指導医

講師 西村 広健

Hirotake NISHIMURA, MD, PhD
Assistant Professor

西村 広健

【自己紹介】
【経歴】
2001年3月に川崎医大を卒業し、2003年3月末まで研修医(病理部研修含む)。
2003年4月から病院病理部シニアレジデント・病理学教室臨床助手・助教にて6年間、病理診断を中心に修練を積みました(その間、死体解剖資格・病理専門医取得)。特に神経病理に興味を持ち、末梢神経・筋生検の検索とともに、神経変性疾患を含めた剖検脳検索に力を入れてきました(師匠:調輝男先生)。
2009年4月からは川崎医科大学大学院に進学し、現在に至ります。

【専門】
神経病理 (特に剖検脳検索(循環障害,変性・認知症)、および末梢神経・筋生検)胎盤病理 (絨毛性疾患を除く)

研修医のころから神経病理に興味があり、神経病理系の学会に参加・発表して来ました。剖検脳を中心とする神経病理は、我々病理医にとって最も敷居が高い分野ではないかと思います。いわゆる神経病理の専門施設の専門家のような知識・経験があるとは言えませんが、病理医がどういったことに困っているのか、何が分からないのか、どうしたら分かるようになるのかについては、誰よりも分かっている自信があります。
剖検脳検索について、「ちょっと困っているんだけど・・・」、とか「何が分からないかもよく分からないし、病変なのか正常なのかも分からないし、分からなすぎて専門家にみせることも躊躇してしまう・・・」などなどございましたら、是非一報下さい(あまりお役に立てないかもしれませんが)。
末梢神経・筋生検については、ホルマリン固定標本のみが病理に提出され、どうしたらよいか困る場合もありますね。「検体を提出した臨床各科により、特殊標本にて診断されているので問題ないにしても、所見はつけないといけないし・・・」とか、「他の手術の時に、手術部位から筋生検されたんですが・・・」などもあるかと思います。ご相談下さい。方法論を含めて検討しましょう。
「臨床診断:脳腫瘍」として検体が病理に提出されたものの「非腫瘍性疾患」であるような場合も、我々病理医にとっては頭が痛いことと思います。鑑別疾患すら浮かばないこともあるかと思います。このような症例も頑張って診断しております。

神経病理は病理医にとって頭を悩ませる分野ですが、神経病理をするか否かは興味次第と思います。近年の医師国家試験に合格し、新医師臨床研修制度を終えた「新しい世代の病理医」にとっては、神経解剖・疾患は身近な分野の一つですよね。是非、一緒に勉強できれば幸いです。

【神経病理関係の検体数】
剖検脳:約30例/年間
末梢神経・筋生検:約50例/年間
脳生検・手術材料(非腫瘍性疾患について)約5例/年間

【カンファレンス】
[NCPC(neurologic clinicopathologic conference)]脳神経外科、神経内科の先生方と一緒に行っている症例検討会です。神経系以外の他科の主治医に参加して頂くこともあり、多彩な専門分野から神経疾患について討議できます。 過去3年に検討した症例は、脳腫瘍46症例、非腫瘍性疾患の脳生検・手術材料:8症例、神経生検19症例、筋生検17症例、です。

【神経カンファレンス】
神経関係の臨床科・基礎医学の先生方とともに、持ち回りで担当しています。500回を越える歴史のあるカンファレンスです。約1時間の講演形式で行います。 過去3年に担当した回の講演内容は、「アストロサイトの病理」、「TDP-43 proteinopathyの病理」、「認知症の病理」、「神経ベーチェット病の病理」、「高安動脈炎の病理」、「試験問題の病理」、「筋生検の病理」、「神経変性疾患診断基準の病理」、「剖検脳検索に必要な神経解剖・組織の病理」です。

【Brain cutting】
ホルマリン固定後の「脳の切り出し」です。主治医や神経関係の臨床医とともに、一緒に切り出しをしています。アルツハイマー病やレビー小体病、嗜銀顆粒病など、国際診断基準に準じたサンプリングを行っています。

【レジデント教育コース】
病理ローテーションの研修医・病理レジデントを対象として、教育コースを行っています。「Brain cutting」、「神経病理診断の方法論」、「認知症の病理」、「認知症症例スライドカンファレンス」について行いました。

【大学院】
大学院では、病理学1教室のテーマである「スフィンゴシン-1-リン酸受容体(S1PR)」について研究しています。昨年、スフィンゴシン-1-リン酸受容体作動薬であるFTY720が多発性硬化症の治療薬としてFDAに認可されました。FTY720は抗炎症効果を示す新しい治療薬として、現在非常に注目されています。中枢神経系にはS1PRが豊富に存在することが知られていますが、受容体のnormalな分布・病態における発現などついては不明な点が多いです。我々は、免疫組織化学、免疫電顕、ウエスタンブロット、RTPCRなどを用いて中枢神経系におけるS1PRの発現・分布を明らかにしてきました(J Histochem Cytochem 2010, 58,847-56)。現在、中枢神経系の種々の病態におけるS1PRの意義について、培養細胞を含めて検討しています。なお、川崎医大では大学共通の研究センターがあり、研究環境も整っております。

臨床助教 三上 友香

Yuka MIKAMI, MD
Senior Resident

臨床助教 松野 岳志

Takeshi MATSUNO, MD,PhD
Senior Resident

   

大学院生 藤原 英世

Hideyo FUJIWARA, MD
Postgraduate Student

藤原 英世【自己紹介】
地元・岡山県出身です。当院で初期研修を修了後、2010年より病院病理部レジデントとして病理学1教室にお世話になっております。2014年より大学院に進学いたしました。レジデント時代は外科病理診断・迅速診断・切り出し・病理解剖と目まぐるしく業務に追われておりましたが、病理学1教室のスタッフの先生方のみならず、病理学2教室の先生方、病院病理部の臨床検査技師の皆様も含め、スタッフの皆様の温かいご指導に恵まれました。2014年度の第32回日本病理学会病理専門医試験に合格いたしました。まだまだ至らぬ点も多々ございますが、引き続き大学院生としての学位取得に向けた研究を行ってまいります。

【専門】病理専門医
    外科病理一般
音楽鑑賞と演奏 (管弦楽・吹奏楽で打楽器を担当)、スポーツ観戦が趣味。

研究補助員 合田 由美

Yumi GODA

小原 由美

事務・実験

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