研究・業績Research

研究・業績

基礎研究

痛みの研究(動物実験)
痛みの研究(動物実験)

 当科には3人の大学院生が所属しており、ラットを用いて痛みの研究を行っています。
 痛みは患者さんの生活の質(quality of life:QOL)に大きく影響を与えます。現在、様々な疼痛緩和方法がありますが、臨床上、コントロールに苦慮する痛みがまだまだ多くあります。痛みの研究は、人によって痛みの閾値が大きく異なることなどから、なかなか進んでいないのが現状です。
痛みには様々な因子が関与している事が知られていますが、その一つとして神経栄養因子が挙げられています。神経栄養因子を阻害することで癌性骨痛や神経障害性疼痛の症状が緩和できるのではと考え、研究を行っています。
〈大学院生 羽間 恵太〉

▪︎研究内容

  • 1. 癌性骨痛に関する研究。
  • 2. 神経障害性疼痛に関する研究。

▪︎研究の流れ

  • 1. モデルの作製
     → 癌性骨痛モデル:ラット乳癌細胞MRMT1をラットの頸骨に植え込む
     → 神経障害性疼痛モデル:Chungモデル(神経障害性疼痛モデルとして
    最も汎用されている)
  • 2. 神経栄養因子の阻害するものをラットのくも膜下腔に投与
  • 3. サンプルの摘出
    痛みに対する行動評価をvon Fray test、heating testで適時行っています。
医用器材再生(洗浄・消毒・滅菌)に関する研究
医用器材再生(洗浄・消毒・滅菌)に関する研究

 手術器械をはじめとする医療器材には適切な再生処理が要求されます。その再生処理とは洗浄・消毒・滅菌からなります。これら領域は感染防止などの観点から非常に重要でありますが、科学的に解明されていないところが数多くあります。しかしながら、大学でこれら課題に取り組んでいるところは極めて少ないという現実があります。
当教室では、洗浄の効率化に向けたデバイスの開発(特許取得済*)、洗浄評価のための器材の残留蛋白測定に関わる研究、蒸気滅菌におけるプロセス・チャレンジ・デバイス(PCD)の研究など、この分野の課題に幅広く取り組んでいます。
〈講師 谷野 雅昭〉

臨床研究

臨床研究

日々の臨床の疑問の解決や新しい治療法の発見のために臨床研究は必須となります。当科では心臓外科手術後の出血のリスクや腎傷害の発生のリスクについての研究などを手がけています。また筋弛緩に関する研究や神経ブロックによる疼痛管理についても検討をしています。研究の立案から始まって、倫理委員会への申請、そして実行、終了後の検証などこれまで臨床研究の経験が浅いレジデントにも指導し遂行しています。研究の成果は日本麻酔科学会学術集会、日本集中治療医学会学術集会、米国麻酔学会Annual Meeting, IARSなどにおいて発表しています。
〈教授 戸田雄一郎〉

研究テーマ紹介
承認番号2573:術後患者の疼痛および悪心嘔吐の発生頻度とリスク因子
研究期間 : 2016年11月7日~2017年11月6日お問合せ : 戸田 雄一郎
承認番号2469-1:心臓外科手術中ROTEM測定値と術後出血に関する検討
研究期間 : 2017年2月6日~2018年8月8日(予定)お問合せ : 福永 彩子
承認番号2469:心臓外科手術中ROTEM測定値と術後出血に関する検討
研究期間 : 2016年8月8日~2018年8月7日お問合せ : 福永 彩子
承認番号2448:人工心肺を使用した心臓血管手術におけるステロイド投与群と非投与群に関する後ろ向き研究
研究期間 : 2016年7月11日~2018年7月10日お問合せ : 河本 夕布子
承認番号2378:術前合併症と術後経過の関係
研究期間 : 2016年5月9日~2017年3月31日お問合せ : 中塚 秀輝
承認番号2372:術中の筋弛緩薬使用と術後の呼吸器合併症に関する後ろ向き研究
研究期間 : 2016年5月9日~2018年5月8日お問合せ : 中塚 秀輝

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業績

麻酔・集中治療科の国内、海外での実績をご紹介いたします。

業績一覧
2016年〈平成28年度〉
2015年〈平成27年度〉

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